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なおモンの投資戦略まとめ PR

【Xデーは11月】雇用統計発表後ナスダック、S&P500最高値更新

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雇用統計、表面的にはやや悪い

昨日アメリカの6月雇用統計が発表されました。結果は非農業部門雇用者数は前月比20万6000人の増加、失業率は4.0%から4.1%に上昇でした。
失業率が市場予想を上回ったことと、3ヶ月連続で上昇し続けていることから、市場関係者の間で「労働市場&経済が減速している兆候が見られているから、FRBがそろそろ利下げに舵を切るだろう」という思惑が広がり、ナスダックやS&P500の終値が最高値を更新して取引を終えました。

その一方為替相場、気になるドル円はというと、雇用統計発表した直後に乱高下し一時的に160円を下回りそうな水準まで円高になりました。
まぁその後にV字回復し(嫌なV字回復だなぁ)161円を超えた後、最終的に160円70銭で終えてます。

出典:SBI証券 株アプリ

FRBはどうするか?

ここで気になるのが、FRBが本当に利下げに踏み切るのか?ということです。
今のところ市場関係者の思惑だけで、相場が乱高下している状態です。
実際、政策金利の状況的には昨年から変わっていませんからね。

私の考えは、少なくとも大統領選挙が終わるくらいの時期(11月ごろ)までは利下げはないだろう、と見ています。
というのも、FRBのパウエル議長は以前「特定の政党に忖度して金利政策を決めることはない!」と発言しています。あくまで政治とは距離をとり、経済的な観点から金利を決めるスタンスをとっています。そして今年はビッグイベント国の長、大統領を決める選挙がありますからね。
もし仮に7月か9月に利下げをしたとすれば、当然株高につながってしまいます。そうなれば「与党民主党に金融当局が肩入れしている」と受け止められかねません。
ですので、大統領選挙が終わるまではFRB、もといパウエル議長は現状維持のまま行くのではないか、と見ています。

金融政策はこのまま続行するとした場合、もう一つ気になることがあります。それが「アメリカ経済このままで大丈夫か?」です。

雇用統計やISM製造業・非製造業景気指数(製造業やサービス業の景況感を示す指標)からも、米国経済が減速していることは明らかです。
それにあまり深く取り上げられることがないのですが、雇用統計のデータには各業種の就労人数も測定されてます。今回のデータでは、物流や小売業に就労している人数が減少しています。これはGDPの大部分を占める、個人消費が冷え込んでいることを示唆しています。
アメリカ国民は日常の決済手段として、クレジットカードやBNPL(後払いサービス)を多用しています。乱暴な言い方になりますが、借金して消費活動を行っています。それなのに消費が減速しているというのは、相当状況的に厳しいんじゃないか、と思っています。

先月5月のニューヨーク連銀四半期報告書によると、2024年1〜3月期に新たにクレジットカードの支払いを延滞した割合は8.93%と、13年ぶりの高水準となった、と発表されました。これはクレジットカード負債が焦げ付く(不良債権化する)リスクが高まっているということです。

そして失業率が上昇していることも見逃せません。失業率が上昇していること自体は深刻な話ではありません。極端な話、失業保険を受け取りながら生活して行くことが可能なら、短期的には影響は軽微だからです。
では「失業率が上がると何故ダメなのか?」
その問題点の一つとして挙げられるのが、失業した人のクレジットカードやローン負債が焦げ付くことです。単純にクレカ会社や信販会社、銀行といった金融機関&企業にダメージが入るだけでなく、個人消費が鈍ってしまうからです。
前述しましたが、GDPの大部分を個人や家計の消費が担っています。そこが上手くいかなくなったら経済成長に強いブレーキがかかってしまいます。

先ほど「11月までパウエル議長は現状維持のまま行くのではないか?」と書きましたが、それはつまり逆に言うと「11月まで何も出来ない」ことになります。今の段階ですら景気が悪い&その兆候が出ているのに、政策金利を現状維持し続けていたら、取り返しのつかない事態に陥ってしまうかもしれません。

株価への影響

っとここまで不安材料を書いてきましたが、株価にはあまり影響が出ないと個人的に思っています。
今現在の見通しとしては、大統領選挙が終わる11月までは調整しながらも、経済指標が出るたびに少しづつ最高値を更新していって、選挙が終わった瞬間に一気に株価が跳ね上がる、といったイメージを持っています。
ですが、ここまで書いてきたように高金利政策を続けてきたアメリカ経済へのダメージの蓄積は、ヤバイところまできています。
なので、その綻びが徐々に(もしくは一斉に)明るみになった時、ズドンと株価が下がる、そんな考えでいます。そしてそれは選挙が終わってから対して時間を空けないと思っています。

なので短期で米国株に投資している方は、いつでも売り抜けるように準備をしておいたほうが良いかもしれません。
そして長期でインデックス投資をする予定でいる私自身は、淡々と継続して積み立てる、を愚直にやっていくだけです。

ですが状況はいつでも変わって行きますから、ニュースや経済指標を注視して考えをアップデートし続けて行きたいです。適宜こうして自分自身の考えを書いていきますので、少しでも参考に&役に立ったと思っていただけると嬉しいです。

今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

ABOUT ME
なおモン
閉塞感を感じている現状を変えるべくブログを開設しました noteもやってますので、よろしければ下のリンクから覗いてみてください ※当ブログにはプロモーションが含まれています。

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