決算状況
マイクロソフトの決算は市場の期待に応えるほど、十分ではなかった。
30日発表した4-6月(第4四半期)決算では、売上高予想645億ドルに対して、647億ドル。EPSは予想2.94ドルに対して、結果は2.95ドル。
これだけ見ると良い決算のように思えますが、クラウド事業の「Azure(アジュール)」これが芳しくありませんでした。
アジュールの4-6月期売上高は29%増で、前期の31%増から伸びが減速。29%増収のうちAIの寄与は約8ポイントで、前四半期の7ポイントから増加してます。
ですが、人工知能(AI)製品への巨額投資の成果を期待していた投資家を失望させ、株価は時間外取引で一時約6%下落してます。
ディープウォーター・アセット・マネジメントのマネジングパートナー、ダグ・クリントン氏はブルームバーグテレビジョンに対し、「クラウドサービスの数字が問題だった。もう少しだけ高い数字が必要だった」と語っています。
期待値が大きいため、結果もそれなりのものを求められる。成果主義だから仕方ないとはいえ、投資家の期待以上の結果を出すのは企業にとって中々難しいでしょう。
一方、半導体メーカーのAMDは堅調。4-6月(第2四半期)業績は、
売上高が8.9%増の58億4000万ドル、市場予想の57億2000万ドルを上回りました。EPSも69セント、市場予想68セントとこちらも上回っています。
7-9月期売上高コンセンサスも約67億ドル、予想66億2000万ドルを上回ったことが好感され、株価は時間外取引で一時約4%高となっています。
地政学リスクの高まり
イスラエル軍は27日にゴラン高原へのロケット弾攻撃で12人が死亡したことへの報復措置として、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの司令官を標的にベイルート郊外を攻撃した。地政学リスクが高まっていて、安全資産である米国債&金に投資対象が移っています。
相次いだ決算発表でS&P500種採用銘柄の大半が上昇した一方、ハイテク株が下げて指数を圧迫した。エヌビディアは7%も急落しています。
その結果、S&P500としては前日比下落で終えています。
株式 | 終値 | 前営業日比 |
---|---|---|
S&P500種株価指数 | 5436.44 | -27.10 |
ダウ工業株30種平均 | 40743.33 | 203.40 |
ナスダック総合指数 | 17147.42 | -222.78 |
ドル・円は米国債利回りの低下と、ポンド・円の売り、商業筋の資金フローに圧迫されたことで、一時1ドル=152円87銭となってます。
一部の報道では「追加の利上げを検討する方針」と流れてます。
本日の日銀政策決定会合、要注目です。
※個人的には利上げは無いとみてますが、どうなるでしょうかね?
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。