株式市場
12日の米国株式相場は主要3指数全て上昇しました。
8月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想をわずかに上回る伸びにやや加速したものの、前月分は下方修正された。FRBが重視するインフレ指標に反映される項目は総じて抑制された水準でした。
労働市場の減速を計る指標である先週の米新規失業保険申請件数は、小幅に増加しました。
大型ハイテク株の「マグニフィセント・セブン」指数は1.4%上昇。小型株のラッセル2000は1.2%上げた。
個別銘柄ではエヌビディアをはじめ半導体株は全般に上昇。
大手銀行ウェルズ・ファーゴは下落。資金洗浄防止策の強化を米当局に求められた影響。
ウーバーは2.88%下落しました。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5595.76 | 41.63 | 0.75% |
ダウ工業株30種 | 41096.77 | 235.06 | 0.58% |
ナスダック | 17569.68 | 174.15 | 1.00% |
チャートではこんな感じです。
S&P500
NYダウ平均
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債市場は小幅安
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が、「FOMCは来週の会合で決定する利下げ幅を25bpにするか、50bpにするか検討している」、と報道。
50bp利下げの織り込み具合がやや強まった様子。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.99% | 2.6 | 0.66% |
米10年債利回り | 3.68% | 2.3 | 0.62% |
米2年債利回り | 3.64% | 0.2 | 0.05% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=141円後半で取引を終えています。
ECB(欧州中央銀行)が政策金利を25bp引き下げを発表し、ユーロは一段高となったものの、ドル円に影響する材料にはなりませんでした。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は続伸。
アルゴリズム取引によるここ最近の激しい売りが一巡したこと。そしてハリケーン「フランシーヌ」は暴風雨に勢力を落としたものの、メキシコ湾岸の原油生産に混乱をもたらした影響が続いているため。
WTI先物は前日比1.66ドル(2.5%)高の1バレル=68.97ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は反発。スポット相場は最高値を更新。
米PPIは予想を上回る伸びを示した一方、米失業保険申請件数は増加し、FRBが来週利下げを実施するとの見方はほとんど変わっていないため。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比38.20(1.5%)上げて、1トロイオンス=2580.60ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在17.08。(前回は17.70)
あまり変化が見られませんでした。
強欲指数であるFear&Greed Indexは、”恐怖”を指しています。
まとめ
以前から相場には「良いニュースは悪いニュース、悪いニュースは良いニュース」というような格言があります。
しかし、今は逆で「良いニュースは良いニュース、悪いニュースは悪いニュース」となっています。当たり前の反応ですよねw
FRB(連邦準備銀行)やECB(欧州中央銀行)といった先進国の中央銀行が利下げに金融政策の舵を切る中、日本は逆に利上げの方向に舵を切りそうな感じがしています。
それが日本にとってどのような結果をもたらすのか?今の所想像がつきません。
米インフレはまだ高止まりしているデータは出ていつつも、労働市場は冷え込んでいます。ドイツは景気後退入りしていますし、中国も「不動産バブルの崩壊でデフレに突入している」、なんて話も出てきています。
これから世界同時リセッションが起こる可能性も十分あります。
日本にもその流れが波及するのか?はたまた金融政策の違いで助かるのか?引き続き自分なりの考えを持って対策していきたいですね。
ここ数ヶ月、日本株の値動きが荒いです。1,000円の変動が珍しくない相場環境になっています。惑わされず自分の軸を持って投資していきたいですね。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。