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なおモンの投資戦略まとめ PR

まだ買えない!今は銀行株に手を出すべきでない3つの理由

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9月6日に発表された米雇用統計が弱い結果だったのを受けて、景気後退懸念が再燃し米国株は下落。
そして週明けの今日、その煽りを受けて日経平均株価は取引開始当初1,000円以上下落でスタートしました。
その後は買い戻しの動きが入り、最終的には前日比175円安という、あまり変わらない株価で取引を終えました。

日本の33業種すべて下落しており、円安恩恵のある輸出企業だけでなく幅広く売られました。ですがその後は米株価指数先物の上昇や円高が一服したことを受けて買い戻されました。

銀行株も例外ではありません。三菱UFJフィナンシャルグループ(以下FG)・三井住友FG・みずほFGのメガバンク3行いずれもマイナスになっています。(買い戻しの動きも見られましたが、今のところ弱いです。)

8月頭に起こった暴落の時も同じように、下落した後買い戻しの動きが入りました。実際、企業業績自体は好調で以前に比べて株主還元も積極的になってきているため、押し目買いの動きが入るのは理解できます。

しかし、私は短期的な銀行の将来性に疑問を抱いています。
つまり銀行株を買っていくにはリスクが大きい、こう考えています。

そこで今回は一体なぜ『銀行株に手を出すべきでない』と考えているのか?、その理由をお伝えしていこうと思います。あくまで一個人投資家の意見ですが、ご自身の投資判断の参考にしていただければ幸いです。

それでは本題に参ります。

銀行株に手を出すべきでない3つの理由

まず理由をネタバレしてしまいます。こちらの3つです。

  • これから円高基調になる公算が大きい
  • 日銀の動向
  • 投資の神様の啓示

順番に解説していきます。

これから円高基調になる公算が大きい

ここ数年のメガバンクの収益を押し上げた要因は、海外の貸出利ざやの改善が大きいです。
海外に貸しているお金の利息が、円安の恩恵もあり日本円ベースで増加したことが利ざや改善の理由です。

この円安が起こった原因は様々あれど、大部分は日米金融政策の方向性の違いによるものが多くを占めています。
日本はゼロ金利(ちょっと前までマイナス金利)の中、アメリカを含めた世界各国はインフレ是正のため急激に金融引き締めを行いました。
その結果が皆さんもご存知の通り、約2年近く続く歴史的な円安をもたらしました。

この歴史的な円安は日本の物価が上昇するというデメリットがありますが、それ以上に輸出企業を含めた大手企業の収益を押し上げてきた大きなメリットがありました。
ですが、今はそれが逆回転するフェーズに来ています。

アメリカが9月のFOMCで利下げを行うことは確実視されています。それに先んじて、為替相場はそれを織り込む形で円高に進んでいます。
どの程度の水準までこの動きが進むのかは分かりませんが、利ざやの改善&外貨預金などで稼いできた銀行にとって逆風の状況であることには変わりません。

業績が悪化すれば、おのずと株価も下落していきます。その懸念が燻っている現状が、銀行株への投資を積極的に考えられない理由の一つです。

日銀の動向

もしかしたらこう考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
🤔「日本も7月に政策金利を0.1%⇨0.25%にしたし、国債の買い入れ額を減らしていく方針だから長期金利も上がるよね?それが銀行の収益を下支えするんじゃないの?」

これに関してはその通りです。ですが私はそれが円高による減収を上回る収益を上げる要因になるとは思えません。
日銀の植田総裁は、更なる利上げに積極的な姿勢が見て取れます。
しかし、アメリカみたいに0.5%刻み、ないし政策金利数%の水準まで持っていけるとは到底思えません。
つまり、日銀が利上げをしたところで高が知れている、ということです。

7月の利上げ以降、普通預金金利の引き上げや住宅ローン(変動型)の金利を引き上げなど、メガバンク3行は動いています。
ただ住宅ローンの金利を引き上げたとは言え、それが適応されるのはもう少し先ですし、金利収入としてもどれだけプラスになるのかも分かりません。(個人的にはそれほど変わらないんじゃないか?と思っています。)
なので、仮に日銀が今後利上げを行ったとしても、アメリカのような大規模な引き締めでない限り、銀行の業績改善には繋がらないと考えてます。

投資の神様の啓示

投資の神様として知られているウォーレン・バフェット氏。そのバフェット氏が代表を務めている投資・保険会社「バークシャー・ハサウェイ」。
同社が昨今、保有株式を次々と売却しています。バフェット氏は”税制上の理由”と一貫して主張し続けていますが、私としてはきな臭いと感じています。

これまでのアメリカの機関投資家は「アメリカはソフトランディングできるんだ!」こう考えていました。
なので、利下げ=ソフトランディング=株価上昇、こういう方程式を思い描いていたはずです。
今はその状況に影が差している状態ですが、バフェット氏はその浮かれた状態が盛んだった昨年時点から株式の売却を進めています。
景気に左右されるアップルといったハイテク株を売却するのはまだ分かるのですが、バフェット氏はディフェンシブの筆頭であるはずの”銀行株”を売却していっているのです!
売却の理由や考えはバフェット氏本人しか知り得ませんが、「何か凡人には見えないものを見ているな!」と勘繰らざるを得ません。

😏「アメリカの銀行だし、株を売却してるからって心配しすぎじゃない?」こう思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに株の売却自体は問題ありません。いくらバフェット氏が株を買おうが売ろうが、その影響は企業に限定されます。

ですが、アメリカの銀行(しかも大手メガバンク)に何かしらのネガティブなことが起きれば、たちまち金融システムに影響が出ます。
しかも金融先進国アメリカのシステムに異常が出るということは、最悪金融危機につながるということになります。

FRBの急激な利上げによって債券価格が暴落し、巨額の(債券)含み損を抱えている中小銀行も多いです。
どっちが引き金になるか分かりませんが、金融危機が起こり取付騒ぎが起きようものなら、銀行は潰れます。
昨年潰れたシリコンバレーバンクやシグネチャーバンク、ファースト・リパブリック・バンクが良い例です。

私としては「金融システムに何かしらの異常が起こる」と考えているからバフェット氏が銀行株を売却している、と思っています。

「日本の銀行だから大丈夫」とかそういう話ではないのです!アメリカで金融危機が起これば、その余波は世界中に広がります。
その懸念があることが、銀行株に手を出せないと考えている一番の要因です。

まとめ

今回は【まだ買えない! 今は銀行株に手を出すべきでない3つの理由】というテーマでお届けしてまいりました。

以前ほど高配当銘柄では無くなったにせよ、日本のメガバンクは配当利回り3%を超えていて、非常に魅力的です。
それに三井住友FGは9月に株式分割を控えるなど、お値ごろで買える&手を出したくなる状況にあります。

しかし、日本だけでなくアメリカにまで目を向けるとリスク要因がある(しかも見過ごせないほど大きい)ため、無鉄砲に株を買い向かうのは気が引けてしまいます。

今回の内容はあくまで私の個人的な主観に基づくものです。
参考にするかどうかは皆さんに委ねます。
実際この懸念事項が杞憂に終わり、株価がスルスルと上昇していってしまう可能性も十分あります。

ブログでも繰り返し伝え続けていますが、この記事を最後まで読んでくださった方は、ぜひ自分なりの考えを持った上で投資判断をしていってください。

後悔のないポジション&投資ライフをとっていきましょう!

今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

ABOUT ME
なおモン
閉塞感を感じている現状を変えるべくブログを開設しました noteもやってますので、よろしければ下のリンクから覗いてみてください ※当ブログにはプロモーションが含まれています。

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