株式市場
26日の株式市場はS&P500が最高値更新。今年42度目の過去最高値更新となりました。
耐久財やGDP確定値、PCEデフレータ、新規失業申請件数が強い内容だったためリスクオンの展開になりました。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5745.37 | 23.11 | 0.40% |
ダウ工業株30 | 42175.11 | 260.36 | 0.62% |
ナスダック | 18190.29 | 108.08 | 0.60% |
個別銘柄としては、人工知能(AI)関連需要で強気の見通しを示したマイクロン・テクノロジーが上昇。
一方、スーパー・マイクロ・コンピューターは、米司法省による調査の報道を嫌気して下落となっています。
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500
NYダウ平均
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債市場は、失業保険件数などの労働市場の指標が強い数字となり、大幅利下げ見通しが低下。米国債利回りは総じて上昇しています。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.13% | -1.1 | -0.26% |
米10年債利回り | 3.80% | 1.1 | 0.30% |
米2年債利回り | 3.62% | 6.3 | 1.78% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=144円後半で取引を終えています。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は続落。
リビアが中央銀行の新総裁を指名し、原油生産再開への道を開いた報道とサウジアラビアが12月に供給拡大に踏み切るとの報道が売り材料となりました。
WTI先物は前日比2.02ドル(2.9%)安の1バレル=67.67ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は上昇し、最高値を更新しました。金はここ最近強いです。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、10.20ドル(0.4%)高の1トロイオンス=2694.90ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在15.36。(前回は15.40)
強欲指数であるFear&Greed Indexは、”強欲”に位置しています。
ですが、極度の強欲に近いため兆候としては悪いです。市場は楽観的すぎることを表しています。
何かしらの悪材料が出たら、一気に相場が動く可能性が出てきています。
まとめ
今の米国市場参加者は”将来の利下げペース”に関心が移っています。
今注目するべきなのは、本日に発表されるPCE(個人消費支出)統計です。
そしてついに、11月の大統領選まで2ヶ月を切りました。その行く末によって米経済の未来が変わってくるでしょう。
※その前に経済データが悪化しようものなら、かなり状況としてはマズイですけどね…
対して日本は、20日の日銀政策決定会合の植田総裁の発言や中国の景気刺激策の発表から、またしても円安の流れになっています。
とはいえ今決まったことは「日本は金融政策を現状維持」これです。
この事実を踏まえた上で投資判断をしていきたいですね。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。