経済の中心アメリカの市況を定点観測していきます。株式、債券、原油、金などから、アメリカの状況を確認していきましょう!
株式市場
8日の米株式相場は反発。
S&P500は1%近く上昇。ダウ平均も0.3%上昇。ナスダックは1.45%上昇と主要3指数全て上昇しました。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5751.13 | 55.19 | 0.97% |
ダウ工業株30 | 42080.37 | 126.13 | 0.30% |
ナスダック | 18182.92 | 259.02 | 1.45% |
個別銘柄では、エヌビディア(NVDA)が5営業日続伸。同社はこの日開かれた「AIサミットDC」と呼ばれるワシントンでのイベントで、次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」のエネルギー効率の高さをアピールした。
アマゾン(AMZN)、アップル(AAPL)、アルファベット(GOOGL)はいずれも堅調に取引を終えた。
空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチの標的となったオンラインゲーム・プラットフォーム運営会社ロブロックスは一時9%を超える下落となった。終値は2.1%安。
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500

NYダウ

ナスダック

ラッセル2000

ヒートマップはこのような状態になっています。

債券市場
米国債は小幅な値動き。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.29% | -1.0 | -0.24% |
米10年債利回り | 4.01% | -1.4 | -0.34% |
米2年債利回り | 3.96% | -3.3 | -0.82% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=148円前半で取引を終えています。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は反落。
中国の国家発展改革委員会(発改委)が追加の大規模な景気刺激策を見送ったため、リスク回避の動きが強まった。
WTI先物は前日比3.57ドル(4.6%)安の1バレル=73.57ドルで取引を終えています。

金先物
金相場は5日続落。ドルが上昇を続けたため、売りが優勢。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、30.60ドル(1.2%)安の1トロイオンス=2635.40ドルで取引を終えてます。

指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在21.43。(前日は22.65)

強欲指数であるFear&Greed Indexは、”強欲”に位置してます。
市場参加者が株式に対してポジティブなセンチメントを持っていることが分かります。

まとめ
雇用統計の発表を受けて、CME FedWatchの金利予想は0.25%利下げに変わっています。(雇用統計前は0.50%利下げ)
しかも金利を据え置く予想をしている比率も徐々に上昇しています。
今週木曜に発表される主要な消費者物価指数データ次第で、予想が確信的なものに変わっていくと思います。

個人的な意見ですが、雇用統計の結果が鉛筆ナメナメしたものをここ最近発表していることを踏まえると、どこまで信用していいか斜に構えてしまいます。
そして中東情勢の先行き懸念や大統領選まで約1ヶ月となり、さらなる不透明感が漂う相場状況に突入していきます。
労働市場のデータは(あくまで表面上は)力強いものだったため、投資戦略の方向性が決めにくい現状です。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。