経済の中心アメリカの市況を定点観測していきます。
株式、債券、原油、金などから、アメリカの状況を確認していきましょう!
株式市場
16日の米株式市場は反落。主要3指数全て下落しました。
S&P500は0.76%、NYダウは0.75%、半導体株の失望売りの煽りをもろに喰らったナスダックは1.01%下落しました。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5815.26 | -44.59 | -0.76% |
ダウ工業株30 | 42740.42 | -324.80 | -0.75% |
ナスダック | 18315.59 | -187.10 | -1.01% |
下落要因は、オランダの半導体製造装置大手ASMLの決算が投資家たちの失望を招いたため。
ASMLの米預託証券(ADR)の2025年の業績見通し引き下げを嫌気し、16%下落。
エヌビディア(NVDA)は4.69%下落。市場を牽引していた半導体関連株が大きく売られました。
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500
NYダウ
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債券市場は上昇。原油価格の急落でインフレ加速への懸念が和らいだ。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.32% | -9.2 | -2.10% |
米10年債利回り | 4.03% | -7.1 | -1.72% |
米2年債利回り | 3.95% | -1.0 | -0.25% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=149円前半で取引を終えています。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は大幅安。
イスラエルがイランの石油生産施設を標的にしない可能性があるとの一部報道を受け、供給混乱を巡る懸念が後退。
来年早期にかなりの供給過剰が生じるとの見通しが、トレーダーの間に広まった。
WTI先物は前日比3.25ドル(4.4%)安の1バレル=70.58ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は上昇。米国をはじめ複数の中央銀行当局者の発言を消化する中で、金は買い進まれた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、13.30ドル(0.5%)上昇の1オンス=2678.90ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在20.65。(前日は19.69)
強欲指数であるFear&Greed Indexは、半導体株の下落を受けて”強欲”に位置しました。
まとめ
S&P500やNYダウが最高値更新や個別銘柄の急騰(急落)、といった景気の良いニュースが多く聞こえてきています。
しかし大統領選まで残り1ヶ月を切り、中東情勢も予断を許さない状況が続いています。
それにソフトランディング(もといノーランディング)の根拠になっている雇用統計。こちらのデータの信頼性が揺らいでいることも事実です。
これらのデータが本来のものとはかけ離れていて、ちゃんとしたデータが浮き彫りになってしまったら…
株式市場や債券市場にとてつもない動きが発生していくでしょう。
しかし大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。