GRITとは何か？
「GRIT（グリット）」とは、心理学者アンジェラ・リー・ダックワース博士が提唱した概念で、「目標を達成するためにやり抜く力」を指します。
才能やIQに頼らず、情熱（Passion）と粘り強さ（Perseverance）で困難を乗り越えることがGRITの本質です。
ダックワース博士の研究では、学力や運動能力よりもGRITが長期的な成功の指標となることが明らかになっています。
たとえば、エリート教育機関や軍事学校で成功した生徒たちは、高いGRITスコアを持つ傾向がありました。
GRITの構成要素
GRITは以下の4つにて構成されます。
- Guts（度胸）
- Resilience（復元力）
- Initiative（自発性）
- Tenacity（執念）
Guts（度胸）
文字通り「ガッツ」のこと。
度胸や闘志を意味し、困難なことに立ち向かう意思を指します。
ビジネスでは、普段の業務や顧客の要望に答えることにも、ガッツが必要になります。
Resilience（復元力）
困難な状況に直面した際や、失敗したあとに、折れずに立ち直る粘り強さを指します。
現在では「逆境や困難な状況に陥っても負けずに回復する力」という意味でビジネス上で注目されてる用語になります。
Initiative（自発性）
Inisiative（イニシアチブ）は、自発的に取り組む力を指します。
自らの意思で目標に向かって努力し続けることが重要です。
Tenacity（執念）
「何としても達成するんだ！」、「最後までやり遂げるんだ！」といった意思の強さを指します。
成功を勝ち取るまで諦めない姿勢、と言い換えることもできます。
GRITを身につける方法
GRITは生まれつきの資質ではなく、トレーニングで伸ばすことができます。以下の方法を試してみましょう。
① 長期的な目標を設定する
短期的な成果にとらわれず、5年後、10年後にどうなりたいかを考え、ビジョンを持ちましょう。その目標が自分にとって「意味がある」と感じられるほど、情熱を保ちやすくなります。
② 小さな成功体験を積み重ねる
日々の小さなタスクをクリアすることで、自信と達成感を得ることができます。成功の積み重ねが「自分はやれる」という信念を育てます。
③ 逆境を乗り越える思考を鍛える
挫折は成長のチャンスです。困難に直面した際は、「これは自分を強くする試練だ」とポジティブに捉える習慣を持ちましょう。
④ 意識的に習慣化する
努力を無意識のレベルまで引き上げるには、繰り返し行動することが重要です。習慣は、やがてあなたのアイデンティティとなります。
GRITがもたらす効果
- キャリアアップ
困難なプロジェクトに挑戦し続ける姿勢は、周囲からの評価を高め、昇進や新たなチャンスを引き寄せます。 - 人間関係の向上
やり抜く姿勢は他者にも好影響を与え、信頼を築くきっかけになります。 - 自己成長
GRITを持つ人は「成長マインドセット」を持っているため、失敗を恐れず挑戦し続けることでスキルと知識が向上します。
GRITを取り入れるときの注意点
やり抜くことばかりに集中して全力疾走していると、モチベーションは長く続かない方もいます。
俗にいう燃え尽きてしまう状態です。
目標達成のための情熱がないと、そもそも成功を勝ち取れません。
ですので休息とバランスを大切にしてください。
また、自分の情熱が本当に価値のある目標に向けられているかを定期的に見直すことも重要です。
まとめ
GRITは特別な才能ではなく、習慣と努力によって育てられる力です。
「諦めない姿勢」と「情熱」を持ち続けることで、どんな壁も乗り越えることができます。
あなたの未来を輝かせるために、今日から少しずつGRITを実践してみませんか？
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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