先延ばしにすると本来以上の時間と労力がかかる!?
「今この決断しなくていいかな」「やろうと思っていることはあるんだけど、後でやろう」このように日常で先延ばしにしてしまうこと多くないですか?
ですがこの先延ばしという行動は、皆さんが想像している以上にデメリットの多い行動なのです。
エメットの法則とは?
「エメットの法則」(Emmet’s Law)は、「どんなタスクも、着手するまでにかかる時間と労力が、実際にそれを完了するために必要な時間と労力をはるかに超える」という経験則です。
簡単に言うと、「先延ばしにすると本来以上の時間と労力がかかる」
この法則は、私たちが日々の生活や仕事で感じる「先延ばし」の心理を端的に表しています。
エメットの法則は、「行動することへの心理的なハードル」が、実際のタスクそのものよりも大きいことを示唆しています。
これは、難しそうな仕事に直面した際に頭の中で「これを始めるにはあれも準備しなきゃ」「失敗したらどうしよう」といった不安や言い訳を膨らませることで、タスクが過大評価されるからです。
先延ばしがあなたの時間を奪う理由
先延ばしは、一見「後でやればいい」という一時的な安心感を与えます。しかし、実際にはこうした行動が貴重な時間と労力を無駄にする最大の要因です。
例えば、やるべきことを後回しにすると、次のようなことが起こります。
- タスクのプレッシャーが増大
未完了の仕事が頭の片隅に居座り続けると、心の余裕が失われます。その結果、ストレスが溜まり、他の仕事にも悪影響を及ぼします。 - 時間がかえって足りなくなる
締め切り直前になって急いで取り組むことで、焦りからミスが増え、結局やり直しに時間を使うことになります。先延ばしが「倍の労力」を生む理由の一つです。 - 心理的負担の蓄積
まだ手をつけていないタスクが多いと、それが頭の中で「やらなければならない」という重荷となり、集中力が低下します。この負担が積み重なることで、最初よりも取り組むのが一層困難になります。
先延ばしを克服するための3つのポイント
- 「5分だけ」ルールを活用する
どんなに気が進まないタスクでも、「5分だけやってみる」と決めて着手してみましょう。始めてみると、意外と続けられることがほとんどです。 - タスクを細分化する
「プレゼン資料を作る」といった大きなタスクは抽象的すぎて取り組みづらいものです。「スライド1枚作る」「資料をリサーチする」など、小さな単位に分けると行動しやすくなります。 - 完璧を求めない
完璧主義は、行動を先延ばしにする原因の一つです。初めから完璧を目指さず、「まずは粗削りでもいいから形にする」ことを目標にしましょう。
結論:「今すぐ始める」ことが最大の節約
先延ばしは一見「今の時間を節約」しているように感じられますが、実際には未来の時間と労力を奪っています。
エメットの法則が教えてくれるのは、「動き出すことさえできれば、問題は驚くほど早く解決する」という真実です。
あなたの「いつかやる」は、今日のたった5分の行動で解消できるかもしれません。
今この瞬間、あなたが先延ばしにしているタスクは何ですか?それに5分だけ挑戦してみましょう。
未来の自分がきっと感謝するはずです。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。