経済の中心アメリカの市況を定点観測していきます。
株式、債券、原油、金などから、アメリカの状況を確認していきましょう!
9月の米小売売上高は広範囲の分野で増加し、市場予想を上回る伸びとなったことで、個人消費の堅調さが示された。
米小売売上高は前月比0.4%増加
- 市場予想は0.3%増加
- 8月は0.1%増
株式市場
18日の米株式市場は、9月の米小売売上高が市場予想を上回ったことで利下げ観測が後退し、S&P500が小幅下落する展開になりました。
S&P500は-0.02%下落、NYダウは0.37%上昇、ナスダックは0.04%上昇しました。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5841.47 | -1.00 | -0.02% |
ダウ工業株30 | 43239.05 | 161.35 | 0.37% |
ナスダック | 18373.61 | 6.53 | 0.04% |
個別銘柄では引け後に決算を発表したネットフリックス(NFLX)は、時間外で乱高下、最大で5%上昇した。
エヌビディア(NVDA)は台湾積体電路製造(TSMC)の強気見通しを好感して一時3%上昇。
保険のトラベラーズ(TRV)は9%もの急伸をした。
小型株のラッセル2000は、あと少しで今年の高値を更新する勢い。
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500
NYダウ
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債券市場は下落。小売売上高が強い数字となり、市場では年内利下げ見通しが後退したため。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.40% | 10.1 | 2.34% |
米10年債利回り | 4.10% | 8.4 | 2.10% |
米2年債利回り | 3.98% | 4.1 | 1.03% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、約2ヶ月半ぶりの円下落となり、1ドル=150円前半で取引を終えています。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は5営業日ぶりに上昇。
市場では、米原油在庫減少や中東での生産リスクが意識された。
WTI先物は前日比28セント(0.4%)高の1バレル=70.67ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は3日続伸し、最高値を更新。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、16.20ドル(0.6%)上昇し1オンス=2707.50ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在19.10。(前日は19.57)
低下傾向が続いています。
強欲指数であるFear&Greed Indexは、”極度の強欲”寄りの”強欲”に位置しています。
まとめ
大統領選まで残り3週間を切り、中東情勢も予断を許さない状況が続いています。
それにソフトランディング(もといノーランディング)の根拠になっている雇用統計。こちらのデータの信頼性が揺らいでいることも事実です。
これらのデータが本来のものとはかけ離れていて、ちゃんとしたデータが浮き彫りになってしまったら…
株式市場や債券市場にとてつもない動きが発生していくでしょう。
とはいえ今のところはそういったデータが出る兆候はなく、FRBの金融政策の舵取りや経済データ次第で市場動向は決まっていきます。
市場参加者の約90%が11月に25bp利下げを予想しています。そして、それを織り込む形で動いています。
大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。