3日に発表されたISM非製造業景況指数は市場予想を上回る結果でした。
新規受注が23年1月以来の大幅な伸び、業況指数は4カ月ぶり高水準となっています。
景気拡大縮小の分かれ目である50を大きく上回っています。
9月非製造業総合景況指数は54.9 (先月51.5)
市場予想の中央値は51.7
しかし、失業保険申請件数は先週よりわずかに増加するなど、労働市場全般の冷え込みを示す兆候は見られています。
株式市場
3日の米国株相場は下落。
中東情勢悪化の懸念から、全体的にリスクオフの展開になっています。
小型株のラッセル2000も−0.68%と下落しています。
個別銘柄ではテスラ(TSLA)が3%以上下落。低調な納入数字を受けて下落を続けています。
エヌビディア(NVDA)は3%以上急騰。対照的な動きとなっています。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5699.94 | -9.60 | -0.17% |
ダウ工業株30 | 42011.59 | -184.93 | -0.44% |
ナスダック | 17918.47 | -6.65 | -0.04% |
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500
NYダウ
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債は下落し、利回りは9月上旬以来の水準に上昇しました。
ISM非製造業景況指数が予想を上回ったとと、中東情勢の懸念から原油が大幅高となったことが背景にあります。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.18% | 4.9 | 1.19% |
米10年債利回り | 3.85% | 6.5 | 1.72% |
米2年債利回り | 3.70% | 6.2 | 1.70% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=146円後半で取引を終えています。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は大幅高。イスラエルによるイランへの報復が、同国石油インフラへの攻撃を含む可能性が意識された。
WTI先物は前日比3.61ドル(5.1%)高の1バレル=73.71ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は小幅に下落。。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、9.50ドル(0.4%)高の1トロイオンス=2679.20ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在20.48。(前日は18.91)
じわじわ上昇傾向にあります。
強欲指数であるFear&Greed Indexは、”強欲”に位置してます。
まとめ
今日はいよいよ本命の雇用統計、失業率&非農業部門雇用者数が発表されます。
市場参加者は11月のFOMCで0.25%利下げを織り込んでいます。
雇用統計次第でこの予想がまた変わっていくことでしょう。
そして中東情勢の先行き懸念や大統領選まで約1ヶ月となり、さらなる不透明感が漂う相場状況に突入していきます。
労働市場に関する経済指標が相反するデータになっていて、投資戦略の方向性が決めにくい現状です。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。