株式市場
先週の大幅利下げを踏まえ、これからの金融緩和を見極めるヒントになり得る発言が連邦準備制度理事会(FRB)から相次いだことから、23日の米国株式相場は小幅高となりました。
ダウ平均に至っては3営業日連続で続伸。史上最高値を更に更新しました。
S&P500の均等加重バージョンであるS&P500イコールウエート指数は、0.5%上昇し過去最高値で終了しました。これは非常に良い兆候です。
個別銘柄ではテスラ(TSLA)が4.93%の上昇となっています。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5718.57 | 16.02 | 0.28% |
ダウ工業株30 | 42124.65 | 61.29 | 0.15% |
ナスダック | 17974.27 | 25.95 | 0.14% |
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500
NYダウ平均
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債はほぼ変わらずでした。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.09% | 0.9 | 0.22% |
米10年債利回り | 3.75% | 0.6 | 0.15% |
米2年債利回り | 3.58% | -0.6 | -0.18 |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=143円後半で取引を終えています。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は続落。
燃料需要の見通しが弱く、イランとイスラエルの紛争が沈静化する可能性も意識され、売りが優勢となりました。
WTI先物は前日比63セント安(0.9%)安の1バレル=70.37ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は3営業日続伸し、最高値を更新しました。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、6.30ドル(0.2%)高の1トロイオンス=2652.50ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在15.9。(前回は16.16)
強欲指数であるFear&Greed Indexは、”強欲”に位置しています。
まとめ
今の米国市場参加者は”将来の利下げペース”に関心が移っています。
27日に発表されるPCE統計が今週の焦点となってきます。
そしてついに、11月の大統領選まで2ヶ月を切りました。その行く末によって米経済の未来が変わってくるでしょう。
※その前に経済データが悪化しようものなら、かなり状況としてはマズイですけどね…
対して日本は、20日の日銀政策決定会合の植田総裁の発言から、またしても円安の流れになっています。
個人的には「植田総裁は何でこんなに歯切れが悪い回答しているんだろう?」という印象を受けました。
まぁ軽率な発言をしたら市場を混乱させるだけですから仕方のないことだとは思います。ただ何かしら思うところがありそうな感じがしました。
とはいえ今決まったことは「日本は金融政策を現状維持」これです。
この事実を踏まえた上で投資判断をしていきたいですね。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。