株式市場
大手ハイテク株を中心に買いが入った関係で、S&P500とナスダックは上昇しました。
一方、金融株は大手米銀トップの慎重な発言を受けて売られました。
とはいえ今日発表されるCPIの動向に注目です。22Vリサーチが実施した調査によると、コアCPIが米金融当局が望むような軌道にあるとの回答比率は56%。一方、リセッション(景気後退)を予想する投資家の割合は高止まりしています。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5495.52 | 24.47 | 0.45% |
ダウ工業株30 | 40736.96 | -92.63 | -0.23% |
ナスダック | 17025.88 | 141.28 | 0.84% |
チャートではこんな感じです。
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債は上昇。原油安を受けて買いが入りました。580億ドルの3年債入札で強い需要があり、堅調を維持しています。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.95% | -4.6 | -1.15% |
米10年債利回り | 3.64% | -6.2 | -1.67% |
米2年債利回り | 3.59% | -7.7 | -2.09% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場では、米大統領選の候補者による討論会を前に、リスク回避の動きとなり、1ドル=142円前半で取引を終えています。
原油先物
WTI先物は前営業日比前日比2.96ドル(4.3%)安の1バレル=65.75ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は続伸。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比10.40ドル(0.4%)上げて、1トロイオンス=2543.10ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在19.07。(前回は19.46)
あまり変化は見られませんでした。
強欲指数であるFear&Greed Indexは、”恐怖”を指しています。
やはり今日発表されるCPIの結果待ちで、様子見ムードが漂っています。
まとめ
以前から相場には「良いニュースは悪いニュース、悪いニュースは良いニュース」というような格言があります。
しかし、今は逆で「良いニュースは良いニュース、悪いニュースは悪いニュース」となっています。当たり前の反応ですよねw
今日発表されるCPIがもし市場予想より大幅に悪化しようものなら、株式相場は大荒れの展開になると思います。FRBの利下げ幅について議論している場合ではなくなります。
アメリカのみならず中国の景気後退懸念から、ガソリン価格が下落している背景があるため、CPIが予想を上振れるといったことは考えにくいです。なので、少なくとも予想通りか、予想より悪い、この結果しか起こらないのではないか?と考えています。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。