株式市場
8月29日の米株式市場は、米商務省が発表した4-6月GDP改定値が上方修正されたことが好感され買い優勢になりました。GDPは前期比3.0%増(速報値2.8%増)。
そして米経済の主要な成長エンジンである個人消費も2.9%増(速報値2.3%増)から大幅に引き上げられました。
堅調な個人消費が堅調だったことに加え、企業利益も回復しています。米経済はリセッション(景気後退)を回避できるとの観測が広がり、投資家に安堵が広がっています。
一方、昨日発表された決算が一部の投資家から期待外れに終わったエヌビディア(NVDA)は6%あまり下落しています。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5591.96 | -0.22 | 0.00% |
ダウ工業株30種 | 41335.05 | 243.63 | 0.59% |
ナスダック | 17516.43 | -39.60 | -0.23% |
S&P500は大半の銘柄がプラス圏で終え、マグニフィセント・セブンは7社の内5社値上がりという結果でした。
S&P500のチャートとしてはこのようになっています。
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債の状況
米国債市場では、底堅い経済指標を受けて利回りが上昇。年内の米利下げ予想がやや後退しました。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.15% | 2.4 | 0.59% |
米10年債利回り | 3.86% | 2.8 | 0.74% |
米2年債利回り | 3.90% | 3.1 | 0.80% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場では、経済指標が好調だった為ドル優勢になりました。
ドル円は、1ドル=144円後半で取引を終えています。
原油先物
原油先物価格は反発。堅調な米経済指標やリビアでの供給状況の悪化が材料視された模様。
WTI先物は前日比1.39ドル(1.9%)高の1バレル=75.91ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は反発。外国為替市場でドルは上昇しましたが、そこまで材料視されなかったようです。やはり年内利下げが確実視されている中で、金ではなくドルを買う理由は薄いと判断されている模様。
金先物12月限は、前日比22.50ドル(0.9%)高の1オンス=2560.30ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在15.64。(前日は17.10)
強欲指数であるFear&Greed Indexは、ついに”強欲”を指しました。
まとめ
今日は重要な経済指標PCEデフレーターが発表されます。
以前に比べてインフレを懸念する声が小さくなりましたが、米経済の先行きを占う重要な指標であることには変わりありません。
もし思いのほか良い数字が発表されれば、大きな利下げをする必要がなくなる&アメリカ経済が強いことが証明される為、株高に繋がるでしょう。
しかし、悪い数字が出れば逆のことが起こります。
未来は誰にもわからない為、どうなっても良い&どちらの場合も想定しておく、これが重要です。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。