26日の米国株は主要3指数全て上昇して取引を終えました。
株価 | 前日比 | 前日比(%) | |
NYダウ工業株30種 | 40,589.34 | +654.27 | +1.64% |
S&P500 | 5459.10 | +59.88 | +1.11% |
ナスダック | 17,357.88 | +176.16 | +1.03% |
昨日発表された6月のPCE(個人消費支出)価格指数は、価格変動の大きい食品とエネルギーを除くPCEコアデフレータが前年比予想+2.5%に対して+2.6%でした。それ以外は市場の予想通りでした。
今回のデータは「インフレ徐々に沈静化しつつあるな〜。やっぱりこのままだと9月に利下げあるな!」と、市場関係者の見通しに変更を与えるものではなかった為、株が買われました。
半導体への投資が過熱していた投資疲れから、ここ数日ナスダックは下落基調でした。昨日は上昇して取引を終えたとはいえ、ここ数日停滞しています。
4月に一回調整局面を迎えましたが、この1年ほぼほぼ一本調子に上がってきているので、今は押し目の時期だと思います。まだまだ本格的に復活するのは時間がかかりそうです。
ナスダックの調子が今ひとつなのはもう一つ要因があり、投資家は今「景気敏感株へのローテーション」に舵を切っているようです。
9月に利下げをするかも、という観測が出て以降ラッセル2000をはじめとする米国の中小型株は上昇しています。
本来小型株は、負債が多くバランスシートが脆弱(ぜいじゃく)なため、金利上昇局面では逆風です。
利下げが行われ借り入れコストが下がれば、逆に追い風となります。
プリンシパル・アセット・マネジメントのジョージ・マリス氏は「小型株は力強くなっており、ここ数十年見られなかった大幅なローテーションだ。業績が拡大し回復するにつれ、小型株への投資意欲が高まるだろう。このローテーションには持続力がある」と述べています。
為替相場は大局の予想を変えるものではなかった為、記事作成時点で1ドル=153円72銭と、そこまで動きはありませんでした。
一方日本の株式は結構厳しい局面を迎えています。
代表的な指数は下落で取引を終えています。というのも、ここ最近の株高は歴史的な円安が起因しています。
確かに企業自体も株主還元に力を入れていたり、業績も良かったりした部分もあります。
ですが日本株に投資している大口&機関投資家は主に海外です。その海外投資家から見て、為替の面で割安に評価されていたからこそ、資金が入ってきました。
その円安も落ち着き、株価も結構上昇してしました。そうなってくると割安感は薄れてしまいます。それに加えて、「もしかしたら円高に振れていくかもしれない」今の事情が合わさり、軟調な展開になっていると推測しています。
何はともあれ、来週30、31日に開かれる日銀政策決定会合。及びFOMCには注目していきたいです。それによって投資方針だけでなく、我々の生活そのものも変えていかなければいけない状況になるかもしれませんから…
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。