こんにちは。
なおモンです。
今日の話題
昨日(6月21日)のニューヨーク外国為替市場では、ドル円相場が前日比90銭下落し、1ドル=159円80〜90銭で円安進行して取引を終えました。
この背景にあるのは、S&Pグローバルが発表した『6月の米国PMI(購買担当者景気指数)』の速報値が前月より上昇し、製造業&サービス業ともに市場予想を上回ったこと、があります。
高金利政策を長期間維持している米国ですが、その中でも購買担当者の景況感が高水準であることからも、やっぱりアメリカの経済は底堅いことが見てとれます。
※ただし、今回発表された米国PMIは(あくまでも)アンケート調査で指数化したものなので、個人的には各人の主観や恣意的なものが入ってしまうんじゃないかな?、と考えてます。
この状況から、以前より金融市場関係者から囁かれている😁「年内2回くらい利下げするでしょう」との予想に影をさす展開になってきてます。
前々からFRBのパウエル議長は👨🏻🦳「利下げは物価次第!さまざまなデータを見て総合的に判断していく!」と発言しています。
もしかしたら今年のうちは、👨🏻🦳「うん、物価まだ下がらないし利下げしなくても景気大丈夫そうだから、利下げないよ!」っとなる可能性があります。つまり今の高金利の状態が、まだまだ続いていくかもしれないのです。
それに伴って、20日に米財務省が外国為替政策報告書で、日本を「監視リスト」に加えたことが発表されました。これは日本が、おいそれと為替介入しにくくなることを意味します。(ただでさえ、為替介入の原資が限られている今の現状では更に動きにくいでしょう)
ただ、”「為替操作国」に認定されていない”のが唯一の救いです。そうなってしまえば、日本の輸出品に高い関税をかけるなど、経済的に打撃を与える政策が行われかねませんからね。
それに引き換え日本は…
高金利政策が維持されることが既定路線の米国に対して、我らの日本はというと一応🇯🇵「7月以降利上げあるかもよ〜」と日銀の植田総裁は発言されていました。とはいえ、いきなり数%単位で利上げするなんてないでしょうし、そもそも利上げできる余裕が日本経済にあるのかどうか疑問です。
恐らく利上げもできず、そのままの状態になるのではないかと思っています。政策金利の利上げはしなくても、国債の購入を控えたことによる長期金利の更なる上昇はあると思います。ただ、為替に影響を与えるほどのインパクトはないでしょう。
短期的にはドル円『ロング』しても良いかも?
日米金利差が縮小する見込みのない&日本の為替介入もし辛い、といった見通しからも分かるように、まだまだ円安は長期化しそうです。
前回為替介入が行われた水準である1ドル=160円台に差し迫る状況ですが、上記の理由から急速な円高に向かうというシナリオは可能性が低いと思います。
なので今はFXなどで、金利差分のスワップポイントを受け取る『スワップ投資』や通常のキャピタル狙いの『トレード』をする妙味があると考えてます。
少なくとも今年中は、ドル円をロングし続けても良いのかな?と個人的には思います。ただし、経済指標は常に注意した上で、になりますけどね。
それ次第で風向きは直ぐに、しかも急速に変わってしまいますし…
余談:日経平均先物の動向
ここ数年間の日経平均の上昇は、円安によるドルベースで見た時の日本株の割安感&お値頃感で、海外の機関投資家から買われたことによるものが大きいです。
もちろん、新NISAの影響で日本人の投資に関する意識が少しづつ変わってきたこともあるでしょう。ただ日本の株式市場に流れる資金の大半が、外資&海外によるものが大きいのも事実です。
とはいえ、一時日経平均4万円を突破して以降、日経平均株価がパッとしませんよね。日経平均株価の先物価格を見てみても同じことが言えます。
日足チャートで(無理矢理)トレンドラインを引いてみると、”三角持ち合い”を形成している状況です。三角持ち合い、しかも均衡している三角持ち合いなので、株価が上にも下にも行く可能性のあるチャートになります。
どちらに動くのか?こちらにも注目していきたいところです。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。