株式市場
8月26日の米国株市場は、NYダウが終値で最高値を更新。
重機械メーカーのキャタピラー(CAT)のほか、クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(AXP)などに買いが入ったことで指数を押し上げた。
一方S&P500とナスダックは、ハイテク株を中心に売られ反落。投資家は今週水曜日に発表されるエヌビディア(NVDA)の決算に注目している。
中小型株で構成されるラッセル2000指数はほぼ変わらずで終えた。
ブルームバーグが算出する「マグニフィセント・セブン」に関する指標は1.2%下落。
半面、S&P500種の均等加重バージョンであるS&P500イコールウエート指数は最高値近辺。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前週末23日に近く利下げに踏み切る意向を示唆したことで、強気相場の勢いがハイテク大手から他の銘柄にも波及するとの期待が高まったため。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5616.84 | -17.77 | -0.32% |
ダウ工業株30種 | 41240.52 | 65.44 | 0.16% |
ナスダック | 17725.77 | -152.02 | -0.85% |
エヌビディアの決算でS&P500が最高値を更新するのか?それとも下落してしまうのか?要注目です。
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債の状況
米国債は小幅に推移。
今週は27日の2年債(発行額690億ドル)入札に始まり、28日には5年債(同700億ドル)、29日には7年債(同440億ドル)入札がそれぞれ予定されている。
さらに9月初旬は通常、社債の起債が集中する月。米国のレーバーデー(今年は9月2日)の連休明けの週は例年、起債が活況となる傾向にある。
社債に資金が集まれば、米国債が売られ利回りが上昇すると思います。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.11% | 1.8 | 0.44% |
米10年債利回り | 3.82% | 1.9 | 0.50% |
米2年債利回り | 3.94% | 2.1 | 0.52% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場では、中東情勢の緊迫化を背景にドルに逃避買いが集まりました。
ドル円は、1ドル=144円半ばで取引を終えています。
原油先物
原油先物価格は3営業日続伸。リビア東部政府はこの日、すべての石油生産と輸出を停止する、と発表。
イスラエルがレバノン南部の親イラン民兵組織ヒズボラの拠点を攻撃したことで、紛争激化の懸念が高まったことも懸念されています。不安定な中東情勢に新たな不安材料が現れた形です。
WTI先物10月限は前営業日比2.59ドル(3.5%)高の1バレル=77.42ドルで取引を終えています。
金先物
パウエルFRB議長が9月利下げ開始の見通しを示したことが引き続き支援材料となり、ニューヨーク金相場は続伸しました。金価格は23日、パウエル議長講演を受けて1%を超える上昇を記録しています。
金先物12月限は、前営業日比8.9ドル(0.35%)高の1オンス=2555.20ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在16.14。(前日は15.85)
強欲指数であるFear&Greed Indexは”中立”を指しています。
まとめ
今週投資家が注目するべきことは水曜日のエヌビディアの決算と、金曜日に発表されるPCEデフレーターです。
AIブームの火付け役であり、S&P500やナスダックを牽引してきた銘柄であるエヌビディア。この決算次第では大きなボラティリティを生み出す可能性があります。しっかり見届けたいです。
兎にも角にも、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。