株式市場
8月19日の米国株式は、主要3指数全て上昇しました。
とりわけS&P500は8営業日連続上昇、今年に入って最長の連続上昇局面となった。
週後半に始まるジャクソンホール会合で、米金融当局者が利下げ開始の用意があることを示唆するとの見方が広がり、買いが優勢になりました。
7月につけた史上最高値5667ポイントまで迫っています。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5608.25 | 54.00 | 0.97% |
ダウ工業株30種 | 40896.53 | 236.77 | 0.58% |
ナスダック | 17876.77 | 245.05 | 1.39% |
ゴールドマン・サックス・グループのグローバルマーケッツ部門マネジングディレクター、スコット・ルブナー氏によれば、テクニカルな好材料と企業の自社株買いが追い風となり、今後4週間の米国株は上昇する見通し、とのこと。
マグニフィセントセブン全体としては1.7%上昇。
個別で見るとアルファベット(GOOG)が2.22%、エヌビディア(NVDA)が4.35%とそれぞれ上昇し、指数を押し上げました。
米司法省が反トラスト法(独占禁止法)に違反したとし、Googleの解体を検討している、最中でも株価としては順調に上昇しています。
ジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言次第では、来週にもS&P500は史上最高値を更新する展開になるでしょう。
なお、小型株で構成するラッセル2000指数は1.2%上昇となっています。
全体的に資金が流入していることが分かります。
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債の状況
米国債相場は短期の債券が下落し、長期債券が上昇しました。
原油安が国債相場の下支え要因となったが、他の材料に乏しく、先物の売買高は平均を大きく下回っています。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.12% | -1.8 | -0.43% |
米10年債利回り | 3.87% | -1.1 | -0.30% |
米2年債利回り | 4.07% | 1.6 | 0.40% |
為替市場
今週末に控えるジャクソンホール会議を前に様子見の動きが広がり、ニューヨーク外国為替市場でドル円は146円後半で取引を終えています。
原油先物
原油先物価格の指標であるWTI原油は下落。前営業日比2.28ドル(3%)安い1バレル=74.37ドルで取引を終えています。
世界最大の石油輸入国である中国で、経済成長の鈍化や運輸部門の脱炭素化によって燃料需要が一部減退していることが材料視された為。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在14.66。
投資家のセンチメントは、大分改善されて来ています。
強欲指数であるFear&Greed Indexは”恐怖”を指しています。
ですが、中立寄りになっている為、パウエル議長の発言次第では強気まで振れる可能性があります。
そうなれば更なる株価上昇につながるでしょう。
まとめ
記事中でも触れましたが、今週のトピックはジャクソンホール会議です。そこでFRBのパウエル議長がどんな発言をするのか、要注目です。
利下げは自体は、ほぼほぼ確実視されているものの、どの程度行うかは市場関係者でも意見が分かれています。
少し前まで0.5%利下げを市場関係者の半数近くが見通していたわけですが、今では様変わりして0.25%予想が約70%となっています。
兎にも角にも、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。