銀行は赤字を「見抜く」どころか「歓迎」している?会社を倒産させないための融資戦略
なぁ、みんな。いきなりだけど、自分の会社がもし赤字になったらって想像したことあるか?
「ああ、もうダメだ…」「銀行から見放される…」って、絶望的な気分になるよな。俺も経営者としての経験があるから、その気持ち、痛いほどよくわかる。
一般的にさ、「赤字=悪」みたいなイメージが強いだろ?特にサラリーマンだった頃は、決算書で赤字って見ると、「この会社、大丈夫か?」って不安になったもんだ。
でも、結論から言うと、銀行は赤字の会社を絶対に切り捨てるわけじゃない。むしろ、赤字でも喜んでお金を貸してくれることもあるんだ。
え?マジで?って思うかもしれないけど、これ、マジな話。
今日は、俺が元銀行員から聞いた話と、自身の経験を交えながら、「赤字でも潰れない会社」と「そうじゃない会社」の決定的な違いについて、みんなに分かりやすく解説していくよ。
Point 1:銀行が本当に見てるのは「利益」じゃない
まず、銀行が一番気にしていることってなんだと思う?
「利益が出てるか?」って思うだろ?
違うんだ。もちろん利益も大事だけど、それ以上に銀行が気にするのは、「お金をちゃんと返せるかどうか」。
当たり前だろ?銀行だって慈善事業じゃない。貸したお金が返ってこなかったら、そりゃ困る。
だから、銀行の担当者が決算書を見る時に、一番重視しているのは、実は「償却前利益」なんだ。
は?償却前利益ってなんだよ?って思った人もいるかもしれない。
簡単に言うと、「本業で稼いだお金と、現金が出ていかない費用を足し戻したもの」だと思ってくれればいい。
代表的な「現金が出ていかない費用」が「減価償却費」。
例えば、1000万円の機械を導入したとするだろ?決算書上は、この1000万円を数年かけて少しずつ費用として計上していく。でも、実際に1000万円を払ったのは最初だけだよな?
だから、たとえ当期純利益が赤字でも、減価償却費が大きければ、手元に残るキャッシュはプラスになるってことがよくあるんだ。
銀行は、この「本当のキャッシュの余裕」を見てるんだ。
Point 2:銀行が「赤字でも融資してくれる」3つのパターン
じゃあ、具体的にどんな赤字なら銀行はお金を貸してくれるのか?
これも、俺の経験上、3つのパターンに分けることができる。
- 未来への投資のための赤字
- 新事業を始めるための設備投資とか、優秀な人材を雇い入れるための人件費とか。
- 「一時的に赤字になるけど、これからの成長のためなんだ!」って、ロマンのあるストーリーを語れる会社は強い。
- 想定外の出来事による赤字
- 社長が退職した時の退職金とか、災害による損失とか、今年はたまたま発生してしまった赤字。
- 「こんなの毎年あるわけじゃないっすよ!」って、ちゃんと説明できればOK。
- 節税による赤字
- 決算賞与とか、従業員のために福利厚生費としてお金を使った結果の赤字。
- 「わざと利益を減らしてるんです。だって税金払うの嫌じゃないですか!」って言っても、「社員さんを大切にする良い会社ですね」って評価されることもある。ただし、「意味不明な節税商品」に手を出してる場合は別だ。
要するに、「本業はちゃんと儲かってるけど、一時的な理由で赤字になってるだけなんだよ!」って、銀行に納得させられるかどうかがカギなんだ。
Point 3:赤字を乗り越えるための「銀行への伝え方」
じゃあ、どうやって銀行に納得させるのか?
ここが一番重要だ。
結論:決算書以外の「情報」を、こちらから積極的に提供する。
銀行の担当者って、何百社も担当してるんだ。いちいち全部の会社の決算書を隅から隅まで読んでられない。
だから、赤字になった理由を口頭だけじゃなく、必ず書面にして渡すんだ。
「決算書補足説明資料」みたいな感じだ。
- なぜ赤字になったのか?
- 償却前利益がどれくらいプラスになっているのか?
- 今後どうやって利益を回復させていくのか?
これを、誰が見てもわかるように、丁寧に説明する。さらに、節税で使った保険の解約返戻金や、持ってる不動産の含み益なんかも、堂々とアピールするんだ。
これって、自分の会社を売り込むための「プレゼン資料」みたいなもんだ。
「なんで赤字なんですか?」って聞かれて、しどろもどろになる経営者と、「この資料をご覧ください!」って自信満々に資料を差し出す経営者、どっちが信頼されると思う?
まとめ:未来を語る「ストーリー」が、会社を救う
銀行は、「過去の数字」よりも「未来のストーリー」を信じる。
過去の赤字は、もう変えられない。
でも、未来は、俺たちの行動次第でいくらでも変えられる。
もし今、自分の会社が赤字で悩んでいるなら、まずは「なぜ赤字になったのか?」を徹底的に分析してみよう。そして、「どうすれば黒字に戻せるのか?」という、具体的な改善計画を立ててみよう。
それを、熱意をもって銀行にプレゼンするんだ。
大丈夫、銀行は味方だ。ちゃんと「未来」を語れる会社は、必ず生き残れる。


