会社やコミュニティという組織形態。
人間が社会生活を送る上で、組織を作る&組織に入ることを避けては通れません。
そんな組織ですが、気付けば出来の悪い人が集まっている、そんな経験はないでしょうか?
それは組織運営を間違えてしまった結果になります。
組織に無能を増やしたくないのであれば、これから紹介する”たった2つ”のことを意識しなければいけません。
それが「ハロー効果」と「ピーターの法則」です。
ハロー効果とは、ある対象を評価するとき、その一部の特徴的な印象に引きずられて、全体の評価をしてしまう認知バイアスのこと。
具体例を挙げて説明すると、「営業成績トップのAさんは他の部署に行っても活躍するだろう」と思い込んでしまう偏見のことです。
言うまでもなく、営業成績が優れているからって畑違いの部署で活躍できるとは限りませんよね?
それが無意識に、その組織内の価値観に反映されていると能力不足の人が蔓延する原因になります。
もう一つのピーターの法則とは、能力主義の階級社会において、誰しもが有能さを発揮できていた地位から、無能ぶりを露呈することになる限界の地位まで昇進させられることにより、組織全体に無能な人間があふれてしまう法則のこと。
かつての日本は年功序列でした。
例え仕事が出来なくても、勤続年数に応じて(ある程度は)出世できる、という構造をとっていました。
これには勝手に昇給することや将来設計がし易いメリットがある反面、ハロー効果と同じことが起こることがデメリットとして挙げられます。
役職にはそれ相応の責任や求められる能力があります。
それを考慮せず、年齢によって能力に見合わない人に役職を与えてしまうことになります。
その結果として、組織に”無能”が溢れかえってしまうのです。
組織運営は簡単ではありません!
上手くいけば何倍・何十倍の生産性を上げることができる反面、失敗した時の損害は計り知れません!
手の施しようが無くなる可能性だってあるのです。
月並みな意見ですが、人にはそれぞれ長所&短所、能力があります。
「仕事(役職)に人をつける」のではなく、「人に仕事(役職)をつける」。
この意識があれば組織運営はガラリと変わるはずです。
以上、参考になれば幸いです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。