株式市場
20日の米株式相場はまちまちでした。
S&P500は小幅に下落。一方ダウ平均は小幅上昇、史上最高値を更新しました。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5702.55 | -11.09 | -0.19% |
ダウ工業株30 | 42063.36 | 38.17 | 0.09% |
ナスダック | 17948.32 | -65.66 | -0.36% |
20日は米国株デリバティブ(金融派生商品)の満期日が集中する「トリプルウィッチング」で、急激な価格変動を引き起こすイベントとして知られています。
デリバティブが満期を迎え、指数のリバランスも重なり、取引終盤には荒い値動きとなりました。
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500
NYダウ平均
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債は下落。ウォラーFRB理事が「雇用市場が悪化すれば再度の0.5ポイント利下げは正当化され得る」とした発言が意識された。
長期債中心に利回りが上昇し、利回りカーブはスティープ化しました。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.08% | 3.4 | 0.83% |
米10年債利回り | 3.74% | 2.8 | 0.76% |
米2年債利回り | 3.59% | 1.2 | 0.33% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=143円後半で取引を終えています。
20日の日銀政策決定会合にて植田総裁から「利上げは経済次第」(つまり今の所利上げは無い)といった内容の発言からの円安流れが継続しました。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場はほぼ変わらず。
中東情勢が緊迫する中、もみ合いに終始しました。米国の大幅利下げを受けた買いは失速しています。
WTI先物は前日比3セント安の1バレル=71.92ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は続伸、再び最高値を更新しました。
金スポットは一時1.5%上昇し、1オンス=2625.77ドルを付けてます。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、31.60ドル(1.2%)高の1トロイオンス=2646.20ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在16.16。(前回は16.34)
強欲指数であるFear&Greed Indexは、”強欲”に位置しています。
まとめ
今の米国市場参加者は”将来の利下げペース”に関心が移っています。
0.5%の利下げが行われたとはいえ、雇用統計や経済指標がすぐに回復するわけではありません。
まだまだ景気後退懸念の材料が燻っている中、株価だけが先々を見据えて上昇している印象を受けます。
ついに11月の大統領選まで2ヶ月を切りました。その行く末によって米経済の未来が変わってくるでしょう。
※その前に経済データが悪化しようものなら、かなり状況としてはマズイですけどね…
対して日本は、20日の日銀政策決定会合の植田総裁の発言から、またしても円安の流れになっています。
個人的には「植田総裁は何でこんなに歯切れが悪い回答しているんだろう?」という印象を受けました。
まぁ軽率な発言をしたら市場を混乱させるだけですから仕方のないことだとは思います。ただ何かしら思うところがありそうな感じがしました。
とはいえ今決まったことは「日本は金融政策を現状維持」これです。
この事実を踏まえた上で投資判断をしていきたいですね。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。