経済の中心アメリカの市況を定点観測していきます。
株式、債券、原油、金などから、アメリカの状況を確認していきましょう!
株式市場
19日の米株式市場は、主要3指数全て上昇しました。
S&P500に関しては週間ベースで今年最長の長期連続高となり、ダウ平均と合わせて過去最高値を更新した。
S&P500は0.4%上昇、NYダウは0.09%上昇、ナスダックは0.63%上昇しました。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5864.67 | 23.20 | 0.40% |
ダウ工業株30 | 43275.91 | 36.86 | 0.09% |
ナスダック | 18489.55 | 115.94 | 0.63% |
個別銘柄ではネットフリックス(NFXL)は好決算を材料に11%高。
アップル(AAPL)は中国で最新型「iPhone」の売れ行きが好調なことから、株価は1.2%上昇。
アメリカンエキスプレス(AXP)は収入見通しの下方修正が嫌気されて3.2%下げた。
来週は23日のテスラ(TSLA)とボーイング(BA)の決算が注目される。
テスラが発表したロボタクシーは投資家の熱狂を引き起こすには至らず、最近の納車台数に対する不安も静まっていない。
ボーイングは製造遅延やストライキ、手元資金の取り崩しといった問題を抱え、投資家は不安を募らせている。
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500
NYダウ
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
米国債券市場は小幅高。原油安と欧州債の上昇を受けて堅調に推移した。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.39% | 0.0 | 0.00% |
米10年債利回り | 4.08% | -1.0 | -0.24% |
米2年債利回り | 3.94% | -2.8 | -0.70% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=149円半ばで取引を終えています。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は下落。
米国が中東での紛争終結に向けた取り組みを再開したほか、中国の原油需要が後退したことが手掛かり。
週間ベースではここ1年余りで最大の値下がりとなった。
WTI先物は前日比1.45ドル(2.1%)安の1バレル=69.22ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は上昇し、初めて1オンス=2700ドルを突破した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、22.50ドル(0.8%)上昇し1オンス=2730ドルちょうどで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在18.02。(前日は19.10)
低下傾向が続いています。
強欲指数であるFear&Greed Indexは、”極度の強欲”に位置しています。
まとめ
大統領選まで残り3週間を切り、中東情勢も予断を許さない状況が続いています。
それにソフトランディング(もといノーランディング)の根拠になっている雇用統計。こちらのデータの信頼性が揺らいでいることも事実です。
これらのデータが本来のものとはかけ離れていて、ちゃんとしたデータが浮き彫りになってしまったら…
株式市場や債券市場にとてつもない動きが発生していくでしょう。
とはいえ今のところはそういったデータが出る兆候はなく、FRBの金融政策の舵取りや経済データ次第で市場動向は決まっていきます。
市場参加者の約90%が11月に25bp利下げを予想しています。そして、それを織り込む形で動いています。
大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。