米ADP民間雇用者数は予想を上回る増加を見せました。
労働市場が冷え込んでいるというしじょうの予測&他の経済統計と整合しないデータとなっています。
8月までは5カ月連続で伸びが鈍化していて、特に8月は2023年3月以来の弱い数字。
結果は以下の通り。
9月米民間雇用者数14万3000人増加 (予想中央値は12万5000人増)
8月確定値は10万3000人増(上方修正) (速報値9万9000人増加)
株式市場
2日の米国株相場はほぼ変わらず。
ADP雇用統計が予想外の結果だったのにもかかわらず、株式市場はあまり反応しませんでした。
個別銘柄ではテスラが3.5%下落。四半期ベースの自動車販売が今年初の増加となったが、投資家の期待には届きませんでした。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5709.54 | 0.79 | 0.01% |
ダウ工業株30 | 42196.52 | 39.55 | 0.09% |
ナスダック | 17925.12 | 14.76 | 0.08% |
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500

NYダウ

ナスダック

ラッセル2000

ヒートマップはこのような状態になっています。
大型ハイテク株が大きく売られる形になりました。

債券市場
ADP雇用統計の予想外の結果を受け、50bp=0.5%利下げ観測の後退によって、米国債は売られ価格は下落しました。(金利は上昇)
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.13% | 5.7 | 1.41% |
米10年債利回り | 3.78% | 5.1 | 1.37% |
米2年債利回り | 3.64% | 3.7 | 1.03% |
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、1ドル=146円半ばで取引を終えています。
日銀の植田総裁が全国証券大会でのあいさつにて、米国経済の先行き不透明感や市場の不安定な状況を
「極めて高い緊張感を持って注視」
「2%の物価安定の目標のもとで、その持続的・安定的な実現という観点から、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運営していく」
と語ったことで金利の引き上げはしない(緩和的な姿勢)を取る方針だと受け止められました。
それに加え、アメリカの50bp=0.5%利下げ観測の後退が拍車をかけ、円安が進行した形です。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は続伸。しかし上げ幅としては縮小。
ADPと同時に発表された米国の原油在庫増加が供給は潤沢であり、中東での戦闘激化で供給が混乱したとしても影響を吸収できるとの見方があらためて広がったため。
WTI先物は前日比27セント(0.4%)高の1バレル=70.10ドルで取引を終えています。

金先物
金相場は反落。
中東情勢や利下げ観測の後退に伴う様子見ムードが広がっています。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、20.60ドル(0.8%)安の1トロイオンス=2669.70ドルで取引を終えてます。

指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在18.91。(前回は19.27)
前日比としてはほぼ変わらずですが、上昇傾向ではあります。

強欲指数であるFear&Greed Indexは、”強欲”に位置してます。

まとめ
今週は雇用や景況に関する経済指標が連続で発表されます。
本日10/3木はISM非製造業景気指数
10/4金は本命の雇用統計、失業率&非農業部門雇用者数
といったスケジュールになっています。
まさかのADP雇用統計が予想外の増加を見せたことで、市場は0.5%の織り込みから方針転換をするかもしれません。
CME FedWatchの将来の金利予想は、現在0.25%利下げ予想が62.8%となっています。(また変わってますね…)

そして中東情勢の先行き懸念や大統領選まで約1ヶ月となり、さらなる不透明感が漂う相場状況に突入していきます。
労働市場に関する経済指標が相反するデータになっていて、投資戦略の方向性が決めにくい現状です。
いつも書いていますが、大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。