もう消耗戦は終わりにしよう。凡人社長が”勝てる市場”を見つけるたった一つの思考法
はじめに:毎日、消耗戦に疲れてない?
まず最初に、社長として、毎日どんな戦いを繰り広げてる?
「競合より安くしないと…」「もっと広告費をかけないと…」「新しいサービスをどんどん出さないと…」って、常に大企業やライバルと正面からぶつかって、クタクタになってないか?
正直、俺も昔はそうだった。
大手と価格競争して、広告をバンバン打って、それでも全然売上が上がらなくて、焦って、また新しい手を打って…の繰り返し。まさに消耗戦。
でも、ある日気づいたんだ。「これ、どう考えても俺たちみたいな弱小企業が勝てる戦いじゃないな」って。
そんな消耗戦から抜け出すために、俺が出会ったのが「ランチェスター戦略」だった。
「いやいや、また難しい経営戦略の話かよ…」って思っただろ?
安心しろ。俺も最初そう思った。
でも、この戦略、めちゃくちゃシンプルなんだ。そして、俺たちみたいな弱小企業が、大企業を出し抜いて勝つための「逆転の教科書」なんだよ。
POINT1:大企業と同じ土俵で戦うな
まず、ランチェスター戦略の根底にある考え方から話そう。
これは、元々戦争で使われていた理論なんだ。
「弱者のための逆転法則(第一法則)」と、「強者の法則(第二法則)」。
簡単に言うと、大企業(強者)は、戦力が2倍になれば効果は4倍、4倍になれば16倍になる。つまり、彼らは「広い市場で、圧倒的な物量で攻める」のが得意なんだ。
一方、俺たち中小企業(弱者)が、そんな大企業と同じ土俵で戦ったら、どうなる?
一点に集中せず、あちこちに手を出したら、戦力は分散して、ジリ貧になるだけ。
要するに、「正面からぶつかったら、絶対に勝てない」ってこと。
だから、俺たちがやるべきことは、大企業が入り込んでこない、もしくは手を抜きがちな「狭い領域(ニッチ市場)」を見つけて、そこで戦力を一点集中させることなんだ。
POINT2:勝てる市場を見つける”たった一つ”の思考法
じゃあ、具体的にどうやってその「狭い領域」を見つけるのか?
ランチェスター戦略では、これを「一対一のセグメント」と呼ぶ。
つまり、自社が「圧倒的な強みを発揮できる、たった一つの市場」を見つけることだ。
そのためのヒントは、「地域」「客層」「商品・サービス」「チャネル」「時間」の5つ。
- 地域:例えば、「この街のパン屋さんなら、うちが一番!」と誰もが認める存在になる。
- 客層:ターゲットを「20代女性の美容マニア」に絞って、その層に突き刺さる商品やサービスだけを提供する。
- 商品・サービス:長崎にある飲食店「はつ楽本店」のように、「オムライスの店」として特化し、他のメニューは捨てる覚悟で突き詰める。
- チャネル:実店舗を持たず、ECサイトだけで勝負する。
- 時間:深夜帯のサービスに特化するなど、時間をずらして戦う。
これらの中から、どれか一つ、あるいは複数を組み合わせて、自社がNo.1になれる場所を見つける。
そこで、経営資源(ヒト、モノ、カネ)を全部ブチ込んで、圧倒的な強さを築き上げるんだ。
POINT3:具体的な3つのステップ
頭では分かっても、どう動けばいいか分からないって?大丈夫、やるべきことはシンプルだ。
ステップ1: 「市場・地域とターゲット顧客」を決める
まずは、自社の強みと弱みを徹底的に洗い出す。SWOT分析とか難しい言葉で言われるけど、要は「ウチの会社って、何が得意で、何が苦手?」って真剣に考えるってこと。そして、「誰に、どこで、何を売りたいか」を具体的にする。
ステップ2: 「戦略と武器」を決める
次に、さっきの5つのヒントの中から、どの戦略でいくか決める。そして、その戦略を支える「武器」を特定する。技術力かもしれないし、デザインかもしれないし、誰にも負けないスピードかもしれない。
ステップ3: 「目標」を定め、実行する
最後に、具体的な数値目標を立てて、行動計画に落とし込む。「市場占有率26.1%を目指す」「リピート率10%以上を達成する」など、明確な目標があるから、やるべきことがブレなくなる。
反論に答える:それって、ただの逃げじゃないの?
ここまで読んで、きっとこんな声が聞こえてくる。
「いやいや、それって結局、大企業から逃げてるだけでしょ?もっと正々堂々と戦うべきじゃないの?」
その気持ち、すごくわかる。真正面からぶつかって、力でねじ伏せるのがカッコいい、って思う気持ちも。
でもさ、ちょっと考えてみてくれ。
俺たちは、大企業を倒すために起業したわけじゃない。お客さんを幸せにして、社員を食わせて、自分自身も豊かになるために起業したんだろ?
だったら、勝てない戦いを続ける意味なんてない。
これは「逃げ」じゃない。「勝つための合理的な選択」だ。
大企業とまともに戦うのは、剣道で竹刀を持った相手に、素手で殴りかかるようなもんだ。それって、勇敢とは言わない。ただの無謀だ。
ランチェスター戦略は、そんな無謀な戦いをやめて、自分だけが勝てるルールとフィールドで戦うための、究極の思考法なんだ。
まとめ:社長の「責務」を果たそう
ランチェスター戦略は、決して魔法じゃない。
「これでウチの会社も一発逆転だぜ!」って甘いもんじゃない。
一番大切なのは、社長であるお前の「強い意志と継続的な努力」だ。
自社がNo.1になれる場所を見つけて、そこに経営資源を集中させる。
それは、社長として、そして会社を守る者としての「責務」なんだと俺は思う。
もし、今、消耗戦に疲れているなら、一度立ち止まって、この戦略を学んでみてほしい。
きっと、戦う場所を変えるだけで、見える景色がガラッと変わるはずだから。


