経済の中心アメリカの市況を定点観測していきます。
株式、債券、原油、金などから、アメリカの状況を確認していきましょう!
株式市場
15日の米株式市場は、コロンブスデー(アメリカの祝日)がありながらも開場しました。
S&P500が今年46回目の過去最高値を更新。NYダウも同様。
JPモルガン・チェースの決算が安心材料となって銀行株が買われたため。
目先は大きな経済データ発表がないため、ウォール街のセンチメントは企業決算が主導するとみられる。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5859.85 | 44.82 | 0.77% |
ダウ工業株30 | 43065.22 | 201.36 | 0.47% |
ナスダック | 18502.69 | 159.75 | 0.87% |
大型株ではエヌビディア(NVDA)が買いを集め3%近く上昇。
アップル(AAPL)もアナリストの強気見通しを好感して2%近く上昇。
先週大きく下げたテスラ(TSLA)は反発0.62%上昇。
決算発表を控えたゴールドマン・サックス・グループとシティグループはいずれも株価が上昇、上場来高値を更新。
FRBが再び金利を引き下げるかどうかについては、依然として不確実性がある。
一部のアナリストは、「雇用統計が良好で、消費者および棚卸しインフレが「堅調」であることを示すデータは、11月に金利を引き下げない根拠となっている」と主張している。
各主要指数のチャートはこんな感じです。
S&P500
NYダウ
ナスダック
ラッセル2000
ヒートマップはこのような状態になっています。
債券市場
現物取引はコロンブスデーで休場。先物は欧州金利につられて小幅安となった。
為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、一時150円台になったものの、1ドル=149円後半で取引を終えています。
原油先物
ニューヨーク原油先物市場は下落。
12日に行われた中国財政省の会見では、世界最大の原油輸入国である同国の消費押し上げに向けた具体的な刺激策が打ち出されなかった失望が広まったため。
WTI先物は前日比1.73ドル(2.3%)安の1バレル=73.83ドルで取引を終えています。
金先物
金相場は下落。FRBの利下げ見通しを巡っては不透明感が強まっているため。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、10.70ドル(0.4%)安の1オンス=2665.60ドルで取引を終えてます。
指標
投資家の恐怖を表すVIX指数は、現在19.69。(前日は20.45)
強欲指数であるFear&Greed Indexは、ついに”極度の強欲”に位置しました。
投資家が株式に対して、強気のセンチメントを持っていることになります。
まとめ
S&P500やNYダウが最高値更新や個別銘柄の急騰(急落)、といった景気の良いニュースが多く聞こえてきています。
しかし大統領選まで残り1ヶ月を切り、中東情勢も予断を許さない状況が続いています。
それにソフトランディング(もといノーランディング)の根拠になっている雇用統計。こちらのデータの信頼性が揺らいでいることも事実です。
これらのデータが本来のものとはかけ離れていて、ちゃんとしたデータが浮き彫りになってしまったら…
株式市場や債券市場にとてつもない動きが発生していくでしょう。
しかし大事なのは今市場にあるリスクを認識しつつ、最悪&最高のシナリオを考えて、後悔のないポジションをとっていくことです!
相場に居続けることを考えて、そして株価が上昇したとしても暴落したとしても納得いく投資を行っていきましょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。