「俺、最近さ、会社の決算書とかニュースで見る企業の決算発表とか、ついついPL(損益計算書)ばっか見ちゃうんだよね。なんか、売上が上がったとか、利益が出たとか聞くと、それだけで『お、この会社、調子いいじゃん!』って思っちゃってさ。」
利益至上主義の罠?PL脳とBS脳の違いって何だ?
お小遣い帳だけじゃ未来は見えない!
結論から言うと、俺たちが普段意識しがちな「今月いくら儲かったか」っていう視点は、実は「PL脳」っていう短期的な視点なんだ。でも、本当に「できる経営者」ってのは、もっと先の未来を見てる。「BS脳」っていう、中長期的な視点を持ってるんだよ。
PL脳とBS脳、俺たちの日常に置き換えてみよう
俺が最近学んだことなんだけど、PL脳とBS脳ってのは、会社の健康状態を測る二つのメガネみたいなもんなんだ。
項目 | PL脳(損益計算書中心) | BS脳(貸借対照表中心) |
主眼 | 利益・売上 | 資産・負債・資本 |
タイムスパン | 短期 | 中長期 |
目標 | いかに利益を出すか | いかに企業価値を高めるか |
投資判断 | 支出を嫌う傾向 | 将来のための投資に前向き |
資金繰り意識 | 売上至上主義 | 資金調達・回収の視点を重視 |
例えば、俺たちが「今月お小遣い何円もらった?」って気にするのがPL脳。これはまさに「いくら稼いだか」って利益重視の考え方だよね。一方、BS脳は「今、財布にいくら入ってる?」「借金はどれくらいある?」「何か価値のあるものを持ってる?」って、手持ちの資産と負債、そして元手(資本)のバランスを考えてるってこと。
俺も昔はさ、給料日が来たら「今月いくら入った!」って舞い上がって、その月の食費とか娯楽に使えるお金とかばっかり気にしてたよ。でも、それがPL脳。それだけ見てると、貯金が増えてるのか、ローンが減ってるのか、みたいな大事なことを見落としがちになるんだよね。
一流と二流・三流の経営者はここが違う!
一流の経営者は、この「BS脳」を研ぎ澄ましてる。例えば、売上を伸ばすために広告費をかけるとするじゃん?PL脳だと「広告費が出費だ!もったいない!」ってなりがちだけど、BS脳の経営者は「この広告費は将来のブランド価値や顧客基盤という『資産』になる可能性があるか?」って視点で見てる。
あるいは、在庫が増えた時に、PL脳だと「売上が上がればいいんでしょ?」って思うかもしれないけど、BS脳だと「在庫が増えるってことは、現金がモノに変わってるってこと。
資金繰りは大丈夫か?在庫の回転率はどうだ?」って、もっと深く考えるんだ。
「売上上がってるのに、なんでうちの会社、いつもカツカツなの!?」って思ったことない?
これ、まさにPL脳の典型的な落とし穴。俺も友達の社長とかと話してて、「なんか最近、売上は伸びてるんだけど、手元にお金がないんだよね〜」みたいな話、よく聞くんだよ。これって、まさにPLは好調だけど、BSがヤバいサインだったりするんだよね。
例えば、売掛金(まだ回収できてない売上)が山ほどあって、それが回収できてなかったり、大量に仕入れすぎて在庫の山を築いてたり。PL上は利益が出てても、実際には現金が手元になくて、黒字倒産なんてこともあり得るんだ。怖いよね。
批判的な意見への反論
「いやいや、結局儲けなきゃ意味ないじゃん。売上と利益出して初めて会社が回るんでしょ?BSとかCFとか、小難しいこと言ってないで、数字上げろって!」
って思う人もいるかもしれない。うん、その気持ち、めちゃくちゃわかる。だって、俺も最初はそうだったもん。でもさ、それって「今日食べるものだけ買ってればいいや!」って言って、貯金も家のローンも考えずに生きてるのと一緒じゃん?
確かに目の前の利益は大事。それは間違いない。でも、それだけで突き進むと、いつかガス欠になるか、どこかで事故る可能性があるんだ。車の運転で例えるなら、PL脳はアクセルだけ踏んでる状態。BS脳は、アクセル踏みながらも、ガソリン残量とかオイルの残量とか、タイヤの空気圧とかも確認してる状態なんだよ。
だってさ、銀行とか投資家がお金を出す時に見るのは、PLよりもBSとキャッシュフロー計算書(CF)なんだぜ?銀行は「この会社、ちゃんと返してくれる能力ある?」って見極めるために、今の資産と借金のバランスをめちゃくちゃ気にするんだ。つまり、いくら「今、儲かってます!」って言っても、「でも、預金が全然ないし、借金ばっかり増えてますね?」ってなったら、お金貸してくれないってこと。
だから、目先の利益を追うのは当然として、その利益がどういう形で会社に残ってて、将来のための投資に回せるのか、もしもの時の備えはできてるのか、そういう全体像を把握するのが「一流の視点」なんだよ。
5歳にもわかる!PL脳とBS脳のイメージ
じゃあ、もっと分かりやすくするために、5歳児にも分かる例で考えてみようか。
- PL脳は「おこづかい、何円もらった?」って気にする脳。
- 今日、ママから100円もらった!やったー!っていう、その瞬間の喜びがPL脳。
- BS脳は「いま、何を持ってて、何を借りてるの?」って考える脳だよ。
- お財布に200円あるな。でも昨日、おもちゃ買ってもらう約束したから、ママに500円借りてるな。あと、お気に入りのミニカーが5台あるぞ!って、自分の持ち物と借金を全部まとめて考えてるのがBS脳。
まとめ:一流になるための視点転換
結局のところ、一流の経営者ってのは、PL、BS、そしてキャッシュフロー計算書(CF)の3つの財務諸表の「つながり」を見て、総合的に判断してるんだ。
俺たちもさ、自分の人生を会社経営に見立ててみようよ。
- PLだけ見てると:「今月は飲み会多かったから赤字だ〜」とか、「残業したから給料増えたぜ!」みたいな、短期的な収支ばっかりに目が行く。
- BSも見てると:「貯金がこれくらい増えたな」「奨学金の返済、あとこれくらい残ってるな」「自己投資で資格取ったから、これも将来の資産だ!」って、もっと長期的な視点で自分の財産や負債、そして将来への投資を考えることができる。
明日からできる行動!
だから、もし君が「なんか、お金のこと、漠然とした不安があるな…」とか、「もっと自分の仕事や会社の全体像を把握したい!」って思ってるなら、まずはPLだけでなく、BSにも目を向ける習慣をつけよう。
具体的には、
- 自分の家計簿を見る時に、預金残高や借入金の残高も合わせて確認する。
- 会社の決算資料を見る時も、PLだけでなく、貸借対照表(BS)も開いてみる。
- 可能なら、簿記3級の勉強を始めてみる! 難しいこと抜きに、まずは「PLで出た利益が、BSのどこにどう反映されるのか?」を図解で見てみるだけでも、全然世界が変わるはずだ!
俺も最初はチンプンカンプンだったけど、こうやって少しずつ学んでいくと、見えてくる景色が全然違うんだよ。自分の人生も、仕事も、もっと面白くなるはずだから、一緒に学んでいこうぜ!
それでは、また次の記事で会おうな。