振替休日で本日、東京証券取引所は取引なし。先週は怒涛の株価乱高下が起き、ボラティリティの大きい相場になりました。
年初来上昇し続けてきた分を僅か1日2日で帳消しにするくらいの暴落。
投資を始めたばかりの方に限らず、長らく相場で取引してきた猛者の方までも振り回された1週間だったと思います。
そんな市況の転換が来つつある日本株&日本経済ですが、もっと注目するべき国があります。そうです、アメリカです。
今週の火曜日には7月PPI(生産者物価指数)と水曜日には更に注目される7月CPI(消費者物価指数)が発表されます。
これはFRBの金融政策のゆくすえを占う重要指標として、ここ数年注目され続けてきました。
先月開かれたFOMCにてFRBのパウエル議長は、「物価だけでなく、失業率を加味した雇用状況にも注視したい」といったニュアンスの発言をしています。これは、もうすでに物価だけでなくアメリカ経済の減速に留意するフェーズに来ている、とパウエル議長が認識していることの表れです。
これは物価の落ち着きを確認できなくても、失業率の急上昇といった雇用状況が悪化すれば、緊急で大幅な利下げを行う可能性が出てきた、ということになります。
先週に引き続き、経済指標の結果次第で株価&相場が大きく動く危険性があります。
Bloombergの記事によると、「シティグループは、アット・ザ・マネー(オプションの権利行使価格と原資産の価格が等しい状態)のプットとコールのオプションのコストに基づくと、7月のCPIが発表される14日にS&P500種はいずれかの方向に1.2%動くと市場では予想されている。」とのこと。
それだけボラティリティの大きい相場になると、大手銀行が予想しているのです。
もちろん、トレーダーの方にとってはボラティリティが大きい相場というのは絶好の稼ぎ時でしょう。
ですが個人投資家、特に今年から新NISAで投資を始めたばかりの人にとっては、値動きの大きい相場は精神衛生上よくありません。
このブログにて何回も書いていますが、投資経験の浅い方は”今一度自分のリスク許容度を見直して投資を行なってください!”。
大事なのは相場に居続けることです。
投資の格言に「稲妻が輝く瞬間に相場にいなければいけない」という言葉があります。
私個人の解釈になりますが、”株価の大底で買って天井で売り抜ける”こういったことは、一部の天才を除いて実現不可能です!
つまり稲妻が光ろうが光るまいが、相場に居続ける(投資し続ける)ことで始めて『投資で勝つことができる!』と言っているのだと思っています。
もっと突っ込んで考えると、”稲妻が輝く瞬間”というのは大きく株価が下落した時なのです。その時に株を持っているか否かで、その後のリターンが変わってくることを、先人たちが教えてくれているのだと解釈しています。
だからこそ、リスク許容度以上の投資は身を滅ぼす、このことは肝に銘じておいた方が良いでしょう。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。