株式市場
8月7日の米国株市場は軟調な展開だった。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5,199.50 | -40.53 | -0.77% |
ダウ工業株30種 | 38,763.45 | -234.21 | -0.60% |
ナスダック | 16,195.80 | -171.05 | -1.05% |
ダウ平均はAAPLアップル、PG(プロクター&ギャンブル)、MRK(メルク)がそれぞれ1%以上上昇するなどして牽引した。
しかし、HD(ホームデポ)、AMGN(アムジェン)、INTC(インテル)、DIS(ウォルト・ディズニー・カンパニー)などが3〜5%下落した。
INTC(インテル)は先週発表した7-9月(第3四半期)業績見通しが市場予想を大きく下回ったことで、年初来60%下落している。同時に1万5000人の人員削減計画を発表するも、1992年以来続けてきた配当支払いの停止を明らかにしたことから、投資家たちの失望を買い、現在の株価下落につながっている。
DIS(ウォルト・ディズニー・カンパニー)は、動画配信サービス「ディズニー+」「Hulu(フールー)」と「ESPN+」が初の黒字化を達成するものの、テーマパークの不振が足を引っ張り株価は下落している。
映画制作事業は2億5400万ドルの利益を計上し、一連の赤字に終止符を打った。6月に公開された傘下ピクサー・アニメーションの「インサイド・ヘッド2」がヒットし、追い風となった模様。
※個人的には「デッドプール&ウルヴァリン」が面白かったので、ディズニーの映画事業には頑張ってもらいたいです。
債券市場
米国債の状況
多くの方が気になっているであろう逆イールドの解消。あとは時間の問題ともいえる水準にまで金利差は縮まっています。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.25% | 6.7 | 1.61% |
米10年債利回り | 3.94% | 5.1 | 1.32% |
米2年債利回り | 3.97% | -0.9 | -0.22% |
為替市場
ニューヨーク外為市場では、日銀の内田真一日銀副総裁の発言が材料視され、円は約2.5%下落、一時1ドル=147.94円の安値を付けた。終盤は1.74%安の146.850円となっています。
指標
VIX指数は大きな変化はなく、現在27.84を示しています。
Fear&Greed Indexは”極度の恐怖”を示しています。何かしらの経済指標で新しい材料が出ない限り、この水準は続くと予想されます。
直近では本日(8月8日)に、米失業保険申請件数が発表されるので要注目です。
投資家の相場見通しを表すPut/Call Ratioもあまり変わらず、現在0.72を示しています。
まとめ
昨今日本株を牽引してきた要因の一つに歴史的な円安があります。それを機関投資家たちが利用した『円キャリートレード』によって支えられてきました。
LPLファイナンシャルのクインシー・クロスビー氏は、「先週の日銀の驚くほどタカ派的なスタンスをきっかけとする世界的なキャリー取引の巻き戻しは、円の著しい上昇につながったが、こうした巻き戻しの動きはかなり落ち着いた」「米利下げサイクルが近く始まるという市場の見方を主因に、ドルは軟調。これは円の上昇を支援するはずで、キャリー取引にとってはマイナスだ」との見解を示しています。
つまり今、これまでの状況が逆回転しつつあります。もしかしたら上昇と同じくらいの下落が待ち構えているかもしれません。
今年から新NISAを始めて米国株や全世界株に投資している方は、今一度自分の投資戦略を考え直してみてください。
株安・円高になってしまえば、ダブルパンチ以上の衝撃があります。想定以上に資産を目減りさせる危険性があります。
米国や全世界株に限った話ではなく、日本株にも同じことが言えます。
今週頭にあった日経平均の大暴落。リスク許容度以上の投資をしていると、それに慌てて狼狽売りをしてしまいかねません!
株は長期間持ってようやく平均利回り4〜7%くらいの年率に落ち着くのです。
しかし頭ではわかっていても、実際にその時が来れば不合理な選択を取ってしまうのが人間です。なので、「このお金は最悪失っても良いや」くらいの金額を投資するのがベターです。
せっかく自分で稼いだ大切なお金なのですから、目先の安易な選択で全てを失ってしまわないように、気をつけていきましょう!
私はインデックスを積立投資し続けていきます。そして、もう少し経ったら高配当株投資へ資金を振り向けよう、こういう戦略でいます。
皆さんも自分なりの戦略を立てて、投資をしていってください。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。