今日(8月6日)の米株式市場は反転上昇しました。
米の景気後退懸念から波及した世界の市場の大規模な売りが一巡し、押し目買いの動きが活発化したことが要因となってます。
株式 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 5240.03 | 53.70 | 1.04% |
ダウ工業株30種 | 38997.66 | 294.39 | 0.76% |
ナスダック | 16366.85 | 166.77 | 1.03% |
S&P500は主要な業種別指数が全て値上がり。同株価指数はここ最近による急落でテクニカル上「売られ過ぎ」の領域まで押し下げられていたことから、割安となった銘柄に買いが入ってます。
マグニフィセント・セブンは1.2%上昇、そして構成銘柄の一つエヌビディアは3.8%上昇。
ラッセル2000も1.2%上昇と、大型株のみならず小型株にも買い戻しの流れが起こっています。
LPLファイナンシャルのクインシー・クロスビー氏は「いかなる指標で見ても相場は『売られ過ぎ』で、反発の時期が来ている」「市場を売りの連鎖に追い込んだ懸念は和らいでいるのか、疑問はくすぶっている。一定のボラティリティーは続くことが見込まれる」と指摘。
ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのベン・カービー氏は「過剰なものは燃焼される。気分がいいものではないが、健全なプロセスの一環だ」と話した。
一方米国債は下落。前日には、一瞬逆イールドが解消された瞬間があったが、すぐに戻っています。逆イールド解消はまだまだ先のようです。
※とはいえ、過去に逆イールドが解消された時、ほとんどの場合景気後退に入っています。今回も同じように景気後退に陥ってしまうのかには注意が必要です。
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.18% | 10.7 | 2.63% |
米10年債利回り | 3.89% | 10.2 | 2.68% |
米2年債利回り | 3.97% | 5.3 | 1.35% |
ドル円相場は1ドル144円前半となってましたが、日銀副総裁である内田真一副総裁が北海道函館市での講演で、「市場が不安定な状況で利上げをすることはない。当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要がある」と発言しました。
これを受けてドル円は147円台、日経平均は一時1100円上昇、と言った感じで円安&株高に向かっています。
投資家の恐怖を表すVIX指数は27.70。昨日は一時過去最高水準になるなど警戒感が強まりましたが、今は楽観的なムードが漂っているようです。
Fear&Greed Indexは昨日と変わらず”極度の恐怖”を示しています。
楽観的なムードが漂っているといえ、投資家心理はまだ「積極的に買い向かおう」とは思っていないようです。
投資家が相場の方向性をどう見ているのか?を表したPut/Call Ratioは、0.72。1以上で相場の下落を見込む投資家が多い、と判断されるので、今はまだ悲観的相場観になっていないものと推測できます。
記事作成時点で日銀副総裁の発言もあり、相場が右往左往しています。非常に不安定な状況です。何か一つでもニュースが飛び込んできただけで、これほどまでに相場が掻き乱されます。
大事なのは、アンテナを常に張って今一体何が起きているのか?
そしてこれからどうなっていくのか?
自分はどうするべきか?を考えていくことです。
私の投資のメインは『超長期のインデックス投資』です。それならばやることはシンプルで、狼狽売りしないようなポジションをとる、そして相場への理解を深めていくことが重要です。
この記事を読んでくださった方も、一度立ち止まって自分なりの投資スタイルに合わせた戦略を考えてみてください。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。