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なおモンの投資戦略まとめ PR

アナリストが思い描く「GPIFが日本株の配分を増やす予想」から気になること

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GPIFと聞いて何のことか分かる方は、相当勉強熱心&博識な方だと思います。
GPIFとは、年金積立金管理運用独立行政法人の略称で、私たちの年金の一部を運用している機関です。
(正式名称は長いし難しいので忘れても構いません)

GPIFは5年に一度、資産運用のポートフォリオを改定しています。分かりやすく説明すると、お金を増やすために株式や債券などへの投資比率を変えることを、5年に一度行っています。
その改定が来年度から適応される予定です。

今現在のGPIFのポートフォリオは大きく分けて4つに投資をしていて、それぞれの投資比率が25%になるように調整されています。
内訳は、日本株式・日本国債・外国株式・外国債券です。

そんなGPIFのポートフォリオ改定内容を予想しているアナリストの方々がいます。
Bloombergの記事によると、そのアナリストの約半数が、「2025年度から国内株式の資産配分比率を引き上げ、外国債券を引き下げる可能性がある」と予想しているようです。
具体的な予想内容は下記の画像を参照してください。

出典:Bloomberg

さて、この予想をご覧になって皆さんはどう感じましたか?
私は正直に言うと、「余計なお世話じゃね?」と思ってしまいました。
どうやって運用していくかは外野が騒ぎ立てたり、指示したりするものでは無く、お金を実際預かっているGPIF自体が責任もって決めることです!

しかもGPIFが運用していく上で、ベンチマーク(お手本や参考にしているもの)が存在します。
それがMSCI ACWI、通称アクウィです。
正式名称は、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル オール・カントリー・ワールド・インデックス(Morgan Stanley Capital  International  All Country World Index)です。これこそ覚えなくて良いですw

身近なところでいうと、昨今知名度を上げた投資信託、eMAXIS Slim全世界株式オールカントリー(オルカン)が連動することを目指しているインデックス・指標になります。

つまりGPIFは株式投資においては、オルカンと同じ運用を目指しているのです。
参考にしている大元の指標であるMSCI ACWI自体が構成比率を変えているのであれば、アナリストの方の予想にも説得力がありますが、私が調べた限り構成比を変えた等の情報は出て来ませんでした。

まぁ当たってようが外れてようが予想は予想なので、そこまで目くじらを立てることではないのかもしれません。実際アナリストの方々は、”予想するのが仕事の一つ”みたいなところがありますし…

さて長々書いてきましたが、本題はここからです。
先ほどの画像をよく見てみると、「外国株式&外国債券を削減する」と予想しているのが30〜50%近くいることが分かります。
一体なぜこんな予想を立てているのでしょうか?

あくまで私の考えですが、この予想を立てること自体”海外資産に投資妙味が無い”と言っているようなものです。

これからアメリカは、利下げに金融政策の舵を切っていくだろうと、市場参加者の大半が思っています。
もし本格的に利下げが行われれば、外国債券(主に米国債)の利回りは減少してしまいます。
その結果インカム収益が減少するから外国債券への投資妙味は無い、これはまだ分かります。
ただ外国株式(コチラも主に米国株)に対して弱気に見ているのは解せません。

数多くの悪化している経済データが表面化していても、今だに「アメリカはソフトランディングできるんだ!」と信じている人がいます。
外国株式に対して弱気に見ているということは、ソフトランディングの意見を真っ向から否定していると、私は思ってしまいます。
つまり、経済や証券アナリストの方の多くは「アメリカはハードランディングするんだ」と主張していると感じざるを得ません。

もし仮に、アメリカがハードランディングしたとしても、「日本株に資金を振り向けよう!」こう主張する意味も分かりません。
「アメリカがくしゃみをすれば、日本が風邪を引く」という相場の格言があるように、株式市場においてアメリカと日本は強い繋がりがあります。(昨今は薄れてきたと主張している方もいらっしゃいますが…)
アメリカがダメなら日本も合わせてダメになる、このように素人考えですが思ってしまうのです。
ポートフォリオの構成比率を変えたところで、不景気時の対策にならないと思うのですが、どうなんでしょうか?

とはいえ、まだ何も決まっていない状態です。
GPIFのポートフォリオの改訂は、運用利回り目標を含む中期目標を政府が指示して、それに基づいて策定することが求められています。
GPIFの広報担当者も「まだ中期目標が固まっておらず何もコメントできない」と語っています。
行く末をしっかり見ていきたいですね。

今回は「アナリストが思い描く「GPIFが日本株の配分を増やす予想」から気になること」というテーマでお届けして参りました。
あくまでアナリストの方の予想なので、話半分に聞いておくのが無難だと思ったのですが、どうしても気になってしまったので、今回取り上げました。

今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

ABOUT ME
なおモン
閉塞感を感じている現状を変えるべくブログを開設しました noteもやってますので、よろしければ下のリンクから覗いてみてください ※当ブログにはプロモーションが含まれています。

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