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なぜコンビニチェーン店は「同じブランド」の近くに出店するのか?

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どうしてセブ◯イレブンは、既にあるお店の近くに新しく出店するんだろう?

こう疑問に思ったことはありませんか?

実はこれにはちゃんと企業の”戦略”が存在します。何も考えなしに店舗拡大しているわけじゃないんですよ😅

冒頭の疑問はよくセブ◯イレブンが行なっていますね!

そこで今回は【コンビニチェーン店が同ブランドの近くに新規出店する理由】というテーマでお届けしてまいります。

メリットやデメリットについても解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
そして、事業を行っている方にとって参考になる戦略でもありますので、何か一つでも学びになれば幸いです。

それでは本題に参ります。

『ドミナント戦略』とは?

早速冒頭の疑問にお答えしましょう!

それはコンビニチェーン店が取っている戦略が”ドミナント戦略”だからです。
セブンイレブンがその戦略を実践し、成功した事例として挙げられます。(結局名前書くんかい!)

ではドミナント戦略とは一体何なのか?

ドミナント(dominant)は、「支配的な」「有力な」「優勢な」「支配力を持つ」という意味をもつ言葉になります。

ある特定の地域に出店を集中させる方式で、以下のメリットが挙げられます。

  • コスト削減
  • 新規参入の防止
  • 独占的な利益の獲得
  • 販売促進

順番に解説していきます。

コスト削減

セブンイレブンは独自の専用工場や物流インフラを持っており、そのエリア内で効率良く商品を運送できる施作を打ちやすくなります。

あっちこっちに配送するより、近くにある数カ所いっぺんに配送できた方が効率的ですよね?

しかもすでに市民権を得ている店舗(売上が立つ見込みのある)の近くに出店するため、新規で広告を打つ必要がなく、それらのコストも削減できます。

新規参入の防止

すでに2箇所以上コンビニが乱立していると、競争が激化している印象を与えます。

必然的に新規で出店しようとする競合他社への牽制にもなり、そのエリア内で新規参入することを防ぐことができます。
※実際にはそんなの関係なく、競合他社も出店しているイメージがありますが…

独占的な利益の獲得

その販売エリアにお客さんが100人しかいない場合を想像してみてください。

その100人のお客さんを2社以上で取り合うのか?はたまた店舗は複数でも1社で取るのか?、では後者の方がお客さんを独占できています。

しかも独占状態にあると、価格競争に巻き込まれるリスクも小さく、比較的優位な値段設定を行い利益を拡大していくことが可能になります。
※ただしやりすぎると独占禁止法に引っかかるので、加減は必要です。

販売促進

コスト削減でも触れたように、市民権を得ている店舗の近くに出店するため、新規で広告を打つ必要がありません。

しかし広告を打たなくても良い訳では決して無く、キャンペーンなどのタイムリーな販促を行う場合は、その効果は上昇します。

しかもお客さんの目に入る機会が増えているため、知名度向上やブランドの確立に繋がり、結果として売上もアップしていきます。

ドミナント戦略のデメリット

ではドミナント戦略にはデメリットがないのか?、というとそんなことはなくちゃんと存在します。

それが以下の3点です。

  • カニバライゼーション(共食い)が起こる
  • マイナスイメージが広がるとジ・エンド
  • 自然災害や人口減少で詰む

カニバライゼーション(共食い)が起こる

同一地域に2店舗も3店舗もひしめき合っていると、当然”1店舗あたり”の売り上げは減少します。それは想像に難くないと思います。

この状態をマーケティング用語でカニバライゼーション(共食い)と言います。

自社製品やサービス同士で顧客や売り上げを奪い合う現象のことです。

フランチャイズ契約で店舗拡大してきたセブンイレブンですが、この現象が起こったために店舗の利益は思ったほど伸びず、結果としてロイヤリティ(契約料)を徴収するセブンイレブン本部だけ儲かる、といった悪影響が問題視されるようになりました。

マイナスイメージが広がるとジ・エンド

企業に対するマイナスイメージや(例えとして挙げるのもどうかと思いますが)バイトテロが起こった時は、一気に売上が減少します。

口コミや従業員の教育&マネジメントに注意を払っていないと、連鎖的に影響を及ぼすので、早めの対策が必要になります。

自然災害や人口減少で詰む

地震や台風、大雨などの自然災害が起こり、交通インフラや建物自体が損害を受けた場合、全部ダメになってしまいます。

運良く壊滅的な被害を避けられたとしても、その地域が被災してしまえば結果としては同じです。

それに加えて、人口オーナス(減少)期に突入している我らがジャペーンでは人材不足やお客さんそのものの減少によって、店舗運営の維持が困難になりカニバライゼーション(共食い)も起こりやすくなります。

これに関してはドミナント戦略では有効的な打開策がない、結果として詰む事態に陥ってしまう可能性があります。

まとめ

今回は【コンビニチェーン店が同ブランドの近くに新規出店する理由】というテーマでお届けして参りました。

ドミナント戦略はメリットが多く、成功すれば圧倒的なシェアと独占的な利益を獲得できる反面、人口減少がトレンドになっている日本では今後通用しなくなる戦略かもしれません。

ビジネスモデルが短命化している現在、社会状況によって柔軟に変えていかないと事業を発展させることは難しいと言えます。

自身の状況に合わせた戦略を立てることが、今後も必要になりそうです。

今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

ABOUT ME
なおモン
閉塞感を感じている現状を変えるべくブログを開設しました noteもやってますので、よろしければ下のリンクから覗いてみてください ※当ブログにはプロモーションが含まれています。

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