「うちの会社、銀行からなかなか融資が下りないんだよなぁ…」
「どうすれば、もっとスムーズに資金調達できるんだろう?」
もし、あなたが中小企業の経営者や個人事業主として、そんな悩みを抱えているなら、このブログ記事はきっとあなたの力になります。
なぜ、あなたの会社は「また貸したい」と思われないのか?
資金繰りで苦しむ会社の多くが、「銀行は決算書の数字だけで判断する」と思っていますし、実際にその部分が大いにあります。
これは銀行が”定量評価”という、決算書の数字に基づいて融資の判断しているという側面があるからです。
もちろん、数字は重要です。しかし、それと同じくらい重視しているのは、実は次の3つのポイントなんです。
- 経営者の誠実さ
- 実行力
- 銀行との信頼関係
これは、私が感銘を受けた「銀行融資に強い会社になる!中小企業のための資金繰り・銀行交渉入門 (著)川﨑 昌宏」という書籍でも明確に語られています。融資は、単なる「お金の貸し借り」ではありません。企業と銀行が、共に未来を築くための「パートナーシップ」なのです。
今回は書籍から感銘を受けた部分、参考になった部分を私なりの表現を駆使してみなさんに共有したいと思います。
ぜひ、さいごまでお付き合いください。
銀行が「また貸したい」と唸る会社になるための3つの実践策
では、具体的にどうすれば銀行から信頼され、「また貸したい」と思われる会社になれるのでしょうか?資金繰り改善と銀行との関係強化に直結する、3つの実践的なアドバイスをお伝えします。
1. 資金の流れを「徹底的に見える化」し、説明力を磨く
「今、手元にいくらあるのか」「いつ、いくら入ってきて、いくら出ていくのか」。これらを曖昧にしていませんか?
- 最低でも6ヶ月先までの資金繰り表を常に作成・更新しましょう。単なる数字の羅列ではなく、「なぜこの数字になるのか(売掛金の回収状況、仕入れの増減など)」を具体的に説明できるようにしておくことが重要です。
- 毎月の経営会議で資金繰り表を確認する習慣をつけることで、資金ショートの兆候を早期に察知し、事前に対策を講じることができます。
銀行は、あなたの会社の計画性と実行力を、この「見える化」の姿勢から読み取ります。
2. 自社の財務状況を「深く理解」し、「誠実な姿勢」で向き合う
「損益計算書(PL)は見てるけど、貸借対照表(BS)やキャッシュフロー計算書(CF)は苦手で…」と感じていませんか?
- 銀行はPLだけでなく、BSやCF全体を見て判断します。特に、「営業利益」の質、自己資本比率、債務返済能力は融資判断の要です。これらを深く理解し、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
- そして最も大切なのは「誠実な姿勢」です。良い情報はもちろん、悪い情報(業績悪化の兆候など)も遅滞なく銀行に報告すること。問題が発生した際には、隠さずにその原因を究明し、具体的な改善策と共に相談することで、銀行はあなたを「信頼できるパートナー」と評価してくれます。計画と実績に乖離があったとしても、その原因と対策を説明できれば、それは信頼へと繋がるのです。
3. 銀行を「お金の出し手」ではなく「経営のパートナー」と捉え、関係を深化させる
「銀行は必要な時にだけ行くところ」と思っていませんか?これは大きな間違いです。
- 資金が必要な時だけでなく、定期的にメインバンクを訪問し、情報共有を行いましょう。最低でも2ヶ月に1回は担当者と面談し、業界の動向や自社の取り組みを積極的に伝えることで、銀行はあなたの会社の良き理解者となります。
- 融資の相談は、資金が厳しくなる「雨の日」だけでなく、資金に余裕のある**「晴れの日」にこそ**相談するのが賢明です。資金使途が明確で、事業成長のための融資であれば、銀行は積極的に支援してくれます。
まとめ:信頼という最高の財産を築こう
銀行融資の成功は、単なる資金調達の成否にとどまりません。それは、日々の地道な努力と、銀行への真摯な姿勢が、確かな信頼と未来を切り拓くプロセスそのものです。
今回ご紹介したアドバイスを実践することで、資金繰りの不安を解消し、事業をさらに発展させる道は必ず開けます。銀行を「パートナー」と捉え、誠実さと実行力をもって関係構築に取り組めば、貴社の事業はさらに大きく飛躍するでしょう。
さあ、今日から「銀行がまた貸したくなる会社」を目指して、一歩踏み出してみましょう。
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