「銀行の面談、どうせ形式的なもんでしょ?」
「とりあえず行けば、なんかいい感じに話してくれるはず…」
おいおい、ちょっと待ってくれ。
もし君がそんな甘い考えで銀行の面談に行こうとしているなら、今すぐ立ち止まって、このブログを最後まで読んでくれ。
コロナ融資(いわゆる00融資)ってあったよな?
今はもう終ってしまったけど、その融資ってメッチャ審査緩かったんだ。
つまり簡単にお金を借りられたんだぜ。一種のフィーバータイムだったんだ。
だが時は流れ今はどうなの?というと、銀行の審査は以前よりもはるかに厳しくなっている。
法律の改正によって経営者保証を付けられない銀行が増えたりと、銀行側も慎重にならざるを得ない事情があるんだ。
そんな状況で、適当な回答をすれば、一瞬で「門前払い」。
そして、次に申し込めるのは半年後、いや1年後なんてことにもなりかねない。
今回は、俺が実際に銀行員と話して、そしてたくさんの経営者の失敗談を聞いてきた中で、「これだけは絶対に押さえておけ!」という銀行融資面談で聞かれる5つのポイントと、その具体的な回答方法を、余すことなく伝えていくぜ。
これが「門前払い」を回避する5つの鉄則だ!
銀行の面談で聞かれることは、実はほとんど決まっている。
この5つの質問に、どれだけ論理的で明確な回答ができるかが、融資成功の鍵を握っているんだ。
鉄則1:必要な資金は「具体的な金額」を伝えろ!
Point:「いくら借りられますか?」は絶対にNG。聞かれてもないのに「1,000万円借りたいです!」と先に言え。
銀行員は、まず君が「いくら借りたいか」を知りたい。
この時、「いくら借りられますか?」と丸投げするような質問は、絶対にやめろ。
これでは、「この経営者は、自分の事業に必要な金額すら把握していないのか?」と思われてしまう。
そうではなく、「当社では1,000万円必要です」と、こちらから具体的な金額を提示しろ。
これが、銀行との対等な交渉の第一歩だ。
鉄則2:そのお金の「使い道」を明確にしろ!
Point:「事業拡大のため」は小学生レベルの回答。資金使途は費目と金額に分解しろ。
「1,000万円、何に使うんですか?」
この質問に対して、「事業拡大のためです!」なんて言っても、何の説得力もない。
銀行は、君が借りたお金を「何に」「いくら」使うのか、具体的な根拠を知りたいんだ。
例えば、
- 広告費に300万円
- 材料費2ヶ月分に100万円
- 正社員の採用費に100万円
- 店舗の改装費に500万円
こんな風に、費目と金額を細かく分解して説明しろ。
「設備資金」と「運転資金」の違いも理解しておくと、さらにスムーズに話が進む。
銀行は「貸す理由」を探している。その理由を、君が明確に提示してやるんだ。
鉄則3:どうやって返すか「返済計画」を具体的に示せ!
Point:「売上から返します」は通用しない。事業計画書を武器にしろ。
借りたお金をどうやって返すか、銀行は絶対に聞いてくる。
「毎月返します」なんて漠然とした答えは、はっきり言って「何も考えていません」と言っているようなものだ。
ここで必要なのが、事業計画書だ。
「毎月これくらいの売上を見込んでいて、経費がこれくらいかかります。その結果、これくらいの利益が残るので、毎月〇〇円なら確実に返済できます!」
このように、利益から返済するという明確な根拠を提示しろ。
銀行は、君の事業計画の「再現性」を見ている。
鉄則4:返済期間は「最長」で申し込め!
Point:「早く返したい」なんて言うな。最長の期間で返済を楽にしろ。
「返済期間は何年にしましょうか?」
この質問に対して、「できるだけ早く返したいので短くしてください」なんて答えていないか?
それは大きな間違いだ。
返済期間を長くすれば、月々の返済額が少なくなり、資金繰りに余裕が生まれる。
金利が低い今のうちに、最長の期間で借りて、手元の現金を少しでも多く残しておくのが、賢い経営者の戦略だ。
設備資金なら最長20年、運転資金なら最長10年(場合によっては15年)。事前に調べて、それを希望すると伝えろ。
鉄則5:金利は「必ず」交渉しろ!
Point:提示された金利に「はい、そうですか」は馬鹿げている。
銀行員が提示してきた金利に、何も言わずに納得してしまってはいないか?
たとえ0.1%でも、借り入れ金額が大きければ、トータルの利息はかなりの差になる。
「もう少しなんとかなりませんか?」
この一言を言うだけで、金利が下がる可能性がある。
銀行員は金利交渉に慣れているから、印象が悪くなることはない。
むしろ、「ちゃんと自分の会社のことを考えている経営者だ」と好印象を与えられることもある。
反論意見があるとすればこれかな?
「そんなに細かく準備するなんて面倒だ。俺の事業はこれから伸びるんだから、熱意を伝えればわかってくれるはずだ!」
その熱意、めちゃくちゃわかるぜ。
俺も起業したての頃は、自分の事業に自信満々だった。
でも、銀行は「熱意」ではなく「数字」で判断する。
「なんとなく儲かりそう」という曖昧な話ではなく、「なぜ儲かるのか」を数字で説明できる論理的な思考を求めているんだ。
熱意は、事前に準備した資料と、明確な回答にこそ宿る。
準備を怠って面談に臨むのは、武器を持たずに戦場に行くようなものだ。
君の熱意は、万全の準備があって初めて銀行に伝わる。
そのことを、絶対に忘れないでほしい。
まとめ:面談は「情報弱者」が「情報強者」になるための戦いだ!
今回の話をまとめよう。
- 必要な資金は具体的な金額を伝える
- 資金使途は費目と金額を分解して説明する
- 返済計画は事業計画書を根拠に具体的に示す
- 返済期間は最長を希望し、資金繰りを楽にする
- 提示された金利は必ず交渉する
銀行融資の面談は、君の事業の将来を左右する重要なイベントだ。
そして、それは銀行員からの一方的な審査ではなく、君が銀行を説得する「交渉の場」なんだ。
この戦いに勝つためには、「情報弱者」でいることをやめ、自ら学び、行動すること。
そして、税理士という強力なパートナーを味方につけることも忘れるな。
万全の準備で面談に臨んで、資金をブチ増やし、君の事業を次のステージに進めようぜ!
さあ、君の会社の事業計画書、もう一度見直してみるか?