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なおモンの投資戦略まとめ PR

【GDP予想上回る伸び】経済堅調なアメリカ、でも…

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アメリカのGDPは予想を上回る伸びでした。

4-6月(第2四半期)のGDPは速報値で前期比年率2.8%。市場予想は2.0%増加だった為、それ以上に成長が加速した。

食品とエネルギーを除く個人消費支出(PCE)コア価格指数も、2.9%上昇し、前期より低い伸びだったが、市場の2.7%予想は上回りました。個人消費を率いたのは主に自動車や家具といった耐久財の持ち直しだった。1-3月に比べれば緩やかだったものの、サービス支出も増加した。

先週の米新規失業保険申請件数は、前週から1万件減少し23万5000件。
同じく先週の失業保険継続受給者数は、185万1000件。前週に比べてこちらも1万人減少となった。

これだけみると、「やっぱり米国経済は強いんだ!」「リセッションなんか起こらずソフトランディングするんだ!」こう思ってしまいようになりますが、本当にそうでしょうか?

私が引っ掛かっているのは、”個人消費を率いたのは主に自動車や家具といった耐久財の持ち直し”、ここの部分です。
年に何回も買うものでもない(下手したら数年に1回買うくらいのレベル)の耐久財が消費を支えて、GDPやPCEコアデフレータの数字を押し上げたというのは、本当に経済は堅調と言って良いのでしょうか?
それに加えて、それらを購入する際アメリカではクレジットカード&ローンを組んで買っています。
要するに借金です。

実際、クレジットカードの延滞率も統計開始以来過去最高水準に達しています。下の表をご覧ください。
黒線が30日間延滞している率、赤線が60日、黄色が90日延滞率を表したチャートです。

出典:フィラデルフィア連邦準備銀行

ご覧いただいてわかるように、30日延滞率が上昇していて、これは統計開始以来最高水準とのことです。そして、60日&90日にわたって延滞している率も増加しています。
これは今後も増加していく一方だと思います。なぜなら30日も延滞している人が急に返せるようになるとは考えにくいからです。
どんどん支払いを先延ばしにし、延滞日数も増えていくと思います。それくらい米国民には余裕がないことの表れだと思います。

それともう一つ1−3月期のGDP確定値が発表されたのですが、結果は1.4%増でした。速報値は1.6%だったので、下方修正されています。
雇用統計もそうなのですが、なぜ確定値が速報値に比べて下方修正されているのに、誰も騒がないんですかね?不思議でなりません。
こうなってくると、今回発表された結果も本当は良くないのではないか?、といった疑いの目を持つ必要が出てきます。

債券や為替市場の投資家は資金の再配分を急いでいる。
米景気見通しを巡る疑念が高まり、米金融当局が想定よりも速いペースで、あるいは大幅な利下げを迫られるとの観測が浮上。
このシフトを後押ししているのが、米個人消費の軟化だ。これは一連の期待外れな企業業績に表れている。

出典:Bloomberg

こういった記事も出てきています。つまり、市場関係者は急速な利上げペースと同じくらいの、”急速な利下げ”を予想しているのです。

個人的にはアメリカ経済はハードランディングしてしまう、と思っています。
ですが、米国株に関しては悲観的に見ていません。私の場合はインデックス投資でコツコツ着実に積み立てる投資法を実践しているので、やることをただ愚直にやるだけです。
ただし、こうした不安材料を調べて、自分なりの考えを持つことで握力を上げられると思っています。知っている方からすれば、耳にイカ…タコかもしれませんが、インデックス投資は持ち続けることが重要です。

経済がクラッシュした時や暴落期に資産を投げ売りしてしまわないように、しっかり経済ニュースで地合いを見極めることが必要です。これが今回伝えたいことです。

今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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なおモン
閉塞感を感じている現状を変えるべくブログを開設しました noteもやってますので、よろしければ下のリンクから覗いてみてください ※当ブログにはプロモーションが含まれています。

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