金利0.3%のために頭を下げるのはもうやめよう。本物の経営者が「金利よりも」大切にする銀行との付き合い方
はいどうも、なおモンです。
いきなりだけど、みんな給料明細とか見て「うわ、今月も税金で持ってかれたわ…」ってなってない?
俺もね、毎月明細見るたびにため息つくし、「この金、もっと他に使い道あるだろ!」って思ってる。
でも、俺たちが嘆いている間に、ある別の世界ではもっとデカい金を動かしてる人たちがいる。そう、社長さんたちだ。
彼らが直面する「お金」の問題は、俺たちのそれとは桁が違う。特に「銀行からお金を借りる」って話になると、その世界はめちゃくちゃ奥深い。
多くの社長が「金利、金利…」って言って、たった0.3%の違いに一喜一憂しているのをよく見かけるんだけど、ぶっちゃけそれって、すごくもったいないことしてるって知ってた?
俺はサラリーマン時代に多くの経営者と出会って、そして自分でも事業をやるようになって、その考えが完全に変わったんだ。
今回は、多くの経営者が陥りがちな「金利の罠」と、そこから抜け出して「本当に大切なこと」に気づくための話をしていこうと思う。
「今の自分には関係ないな」と思ったそこのキミ。
今回の話は家計改善や副業する上でも役立つ内容だ。ぜひ最後までみていって欲しい。
金利にこだわる経営者が「アホ」と言われる理由
結論から言うと、金利を0.3%下げるために銀行に頭を下げるのは、時間の無駄。
「いやいや、なおモン、0.3%でも大きいだろ!」って思うかもしれないけど、ちょっと計算してみようか。
例えば1,000万円を借りたとしよう。金利が0.3%違うと、年間でいくら変わる?
1,000万円×0.3%=3万円
たったの3万円だよ。月に直せば2,500円。
この3万円をケチるために、銀行の担当者と何度も交渉して、嫌な顔されて…ってやるくらいなら、その時間をもっと会社の「売り上げ」もっというと「粗利」を上げるために使った方がよっぽど生産的だ。
銀行からすれば、金利は会社の「成績表」みたいなもんだ。
「お、この会社は優秀だから、うちもぜひ貸したい!金利は低くていいですよ!」
ってなるか、
「なんだよ、この会社。しょっちゅう金利下げてくれって言ってくるな。ウチへの貢献度も低いし、めんどくさいなぁ…」
ってなるか。
あなたはどちらの社長になりたい?
銀行は、金利交渉ばかりしてくる会社を正直「アホ」だと思ってる。
なぜなら、本質的な問題は金利の高さじゃなくて、会社の財務体質にあるってことを、金利ばかり気にする社長は理解していないからだ。
金利より100倍重要な「プロパー融資」という名のステータス
じゃあ、金利よりも何を重視すべきなのか?
それは「プロパー融資」だ。
プロパー融資っていうのは、保証協会を介さずに、銀行が100%リスクを負って直接貸してくれる融資のこと。
これって、いわば「銀行からの最高評価」の証なんだよね。
だって、会社の事業内容や財務状況を徹底的に調べた上で、「この会社なら返せるだろう」と判断してもらえたってことだから。
プロパー融資が受けられる会社になるためには、会社の「格付け」を上げることが何よりも重要。
この格付け、だいたい55点〜60点くらいがプロパー融資の入り口と言われている。
格付けを上げるために必要なのが、次の4つのポイントだ。
財務体質を鬼のように強くする
銀行がチェックしているのは、俺たちが思っている以上に細かくてシビアだ。
- 年商: 10億円以上が理想。最低でも3億円は欲しい。
- 粗利: 最低1億円以上を目指す。
- 営業利益: 2期連続赤字はマジでヤバい。銀行から「改善する気がない」と判断されて、融資がストップする可能性がある。常に黒字、できれば1,000万円以上の利益を継続的に出すことが大切だ。
- 純資産: 最低5,000万円。できれば1億円以上。債務超過は論外。
注意しなきゃいけないのは、売上だけじゃなくて「粗利」を意識することがめちゃくちゃ大事ってこと。
「売上1,000万円だけど、原価が900万円」っていうのと、「売上500万円だけど、原価が100万円」っていう会社だったら、銀行が評価するのは後者。
「稼ぐ力」を数字で証明できないと、銀行は振り向いてくれないんだ。
金利は交渉材料じゃない。銀行との関係性は「総合力」で決まる
金利を下げるために交渉する、なんてのはナンセンス。
銀行は金利だけで俺たちのことを見てるわけじゃない。
- 預金残高はどれくらいあるか?
- 給与振込や総合振込はうちの銀行を使ってくれてるか?
- クレジットカードや生命保険、投資信託など、他のサービスも利用してくれてるか?
銀行は、俺たちとの取引全体から得られる「総合収益」で、俺たちの価値を判断してるんだ。
金利が低い銀行にホイホイ乗り換えるのは、総合収益を上げてくれてるお得意様を蔑ろにすることに他ならない。
もし、メインバンクがプロパー融資に消極的で、「どうもこの銀行とは合わないな…」と感じたら、交渉のカードとして「サブバンク」を使うのはアリだ。
いきなり取引を全部移すんじゃなくて、「〇〇銀行さん、最近いい提案をくれるんですよ…」って感じで、ちょっとずつサブバンクに取引を移していく。
そうすることで、メインバンクに「この顧客を失いたくない!」と思わせるんだ。
「結局、金持ちの社長だけの話でしょ?」というあなたへ
「はいはい、わかったわかった。でも、それって年商10億とかの大企業の話でしょ?俺らみたいな弱小企業には関係ないじゃん。信用金庫で借りるのが精一杯だよ」
って思ってるそこの君。
その気持ち、すごくよくわかる。俺も昔はそうだった。
でもね、「信用金庫からプロパー融資が受けられる会社」って、実はすごく価値があるんだ。
メガバンク、地方銀行、信用金庫の順に、資金調達コストは上がっていく。
だから、信用金庫の方が金利が高いのは当たり前なんだよね。
でも、そこでプロパー融資を勝ち取ることができたら、それは「ウチは信用金庫から見ても、一人前の会社になったんだな」って自信を持っていい証拠だ。
そして、そこで実績を積んで、地方銀行、メガバンク…とステップアップしていくのが、資金調達の正しい道なんだ。
まとめ:「目先の金利」より「未来への投資」を
俺たちが本当に目指すべきは、「目先の金利を下げること」じゃない。
「銀行から最も信用され、会社を成長させるための資金を、いざという時にいつでも借りられる状態」を作ることだ。
そのために、
- 自社の財務状況を正確に把握する
- 売上だけでなく、「粗利」と「営業利益」を意識した経営計画を立てる
- 無駄な資金は借りず、資金効率を最大化する
- 銀行との関係性を「総合力」で構築する
この4つを常に意識して、会社を強くしていこう。
会社の健康診断みたいに、定期的に「うちの会社、今銀行からどう見られてるんだろう?」って考えて、もし不安ならセカンドオピニオンをもらうのも全然アリだ。
もしあなたが今、金利交渉で悩んでいるなら、一度立ち止まって考えてみてほしい。
本当に、今やるべきことはそれなのか?
俺はそうじゃないと思うよ。