お疲れ様です。なおモンです。
経営者の皆さん、採用活動ってぶっちゃけどうですか?
「人が集まらない…」
「面接まで来ても辞退される…」
「やっと採用できたと思ったらすぐに辞めていく…」
どれか一つでも心当たりありませんか?
実はその感想は、あなたの会社だけが抱えているものではありません。
少子化による労働人口の減少は、すべての経営者にとって避けられない現実です。特に医療系や、いわゆる「3K」(きつい、汚い、危険)と呼ばれる業種では、その影響が顕著に現れています。
しかし、この問題の根っこには、もっと深く、そして多くの経営者が気づいていない「ある真実」が隠されているのです。
それは、多くの会社が採用活動において「求人」を正しく理解する機会に恵まれていない、ということです。
求人サイトに多額のお金を払っても、欲しい人材から応募が来ない。
紹介会社を使っても、ミスマッチばかりで定着しない。
私たちは、まるで「当たり前」のように、同じようなやり方を繰り返しています。しかし、そのやり方こそが、今の採用難を加速させているのかもしれません。
今回は、最近見たYouTubeの動画から、なぜ採用でつまずくのか、そしてどうすればこの負のループから抜け出せるのか、経営者視点でみなさんに共有したいと思います。
採用活動が「お祈りメール」の嵐になる根本的な理由
結論から申し上げます。冒頭でも触れましたが、多くの企業が採用で失敗する原因は、「求人」という行為を正しく理解していないからです。
「とりあえず求人サイトに載せておけばいいだろう」「競合と同じような条件で募集すれば、なんとかなるだろう」…とお考えではないでしょうか?
しかし、求人サイトに掲載されている「アットホームな職場です!」とか「やりがいのある仕事です!」といった言葉で、本当に人を惹きつけられるでしょうか。
少なくとも、この謳い文句は典型的な”ブラック企業”の紹介文として認知されているので、この文章を見かけようものなら警戒されるのがオチです。
話を戻して求職者は、そうした漠然とした言葉では動きません。むしろ、もっと具体的な「会社の魅力」や「働くメリット」を知りたいと思っています。
それにもかかわらず、多くの会社が、誰にも響かない抽象的な言葉で、たくさんの人に一斉にアプローチしようとします。
結果、求める人材には響かず、ミスマッチな応募者ばかり集まり、採用活動はただ疲弊するだけの「お祈りメール」の嵐になってしまいます。これでは、お金と時間をかけても、肝心な「会社の未来を創る仲間」は手に入りません。
良いですか?求人も広告と一緒なんです。
広告を打つにせよ、商品やサービスの魅力を言語化して伝えなきゃ、反応取れませんよね?
求人も一緒で自社の魅力を”徹底的に”伝えなきゃ、伝わらなきゃ意味がないのです!
経営者が今すぐやるべき「言語化」と「数値化」
では、どうすれば良いのでしょうか?
動画では、採用のプロがこのように話していました。
「求職者が何を求めているのか、そのニーズを徹底的に言語化・数値化する。そして、企業の魅力を、抽象的な言葉ではなく、具体的な事実として伝えること。」
これは、実は会社の採用活動だけでなく、経営そのものにも通じる話です。
例えば、「うちの会社は社員を大事にする会社です!」と思っていても、それを求職者にどう伝えれば良いでしょうか。
- 言語化の例:
- 「社員の家族を大切にしたいので、配偶者の誕生日には特別休暇を設けています」
- 「社員の成長を応援したいので、外部研修の費用は全額会社が負担します」
- 数値化の例:
- 「昨年入社した社員の定着率は90%以上です」
- 「平均残業時間は月10時間以下です」
いかがでしょうか。「社員を大事にする」という言葉が、一気に説得力を持つと思いませんか?
この「言語化」と「数値化」は、自社の強みや魅力を客観的に見つめ直す、良い機会にもなります。自社の魅力を深く掘り下げ、具体的な言葉で伝えること。これが、求職者とのミスマッチを防ぎ、本当に必要な人材を引き寄せるための、最も効果的な採用戦略なのです。
批判的な意見に反論してみます
「いやいや、うちのような零細企業には、そんな採用のノウハウも時間もお金もないですよ!それより、給料を上げるのが一番早いでしょう!」
たしかに、給料は大事です。
ですが、もし給料だけ上げて人を集めても、自社に合わない人が入ってきて、すぐに辞めていったらどうなるでしょうか。
- 新しい人を雇うための広告費
- 教育にかかる時間とコスト
- 辞められたことによる、周りの社員のモチベーション低下
これらをトータルで考えたら、とんでもない損失ではありませんか?
給料を上げることは「結果」であって、まずは自社の魅力を正しく言語化し、本当にマッチする人に届けることが「原因」です。
給料を上げる前に、自社の魅力を再確認し、それを伝える仕組みを整える。これが、遠回りに見えて、実は最もコストパフォーマンスの高い「投資」だと私は考えています。
まとめ:行動なきところに、会社の未来はありません
今回の動画を見て改めて思ったのは、「現状に不満があるなら、行動するしかない」ということです。
採用に苦戦している経営者の皆様。もしかしたら、会社の魅力はすでにあるのに、それをうまく伝えられていないだけかもしれません。
まずは、一度立ち止まって、自社の魅力を「言語化」し、「数値化」することから始めてみてはいかがでしょうか?
それが、会社の未来を変える、最初の一歩になるはずです。