【決算後急落‼︎】最近株価持ち直してきたディフェンシブの筆頭銘柄について【米国株】

景気動向に左右されず、一定の売り上げ＆利益が見込める業種があります。株式投資において、そのような企業は”ディフェンシブ銘柄”とされ、主に景気後退が懸念される時期に資金が投じられやすい銘柄となっています。

そんなディフェンシブ銘柄の筆頭とも言える、アメリカの最大手通信会社「ベライゾン・コミュニケーションズ」【VZ】。
米国の高配当銘柄としても有名ですね。

アメリカも日本と同様に無線通信の利用者獲得競争は激しく、売り上げも頭打ちの状況が見えつつありました。
ですが、個人向けで契約者数、契約単価ともに着実に伸ばしていて、安定したキャッシュフローを裏付けに魅力的な配当水準を維持しています。

しかしディフェンシブとはいったものの、近年の米国の高金融政策の煽りを受けて、株価は2022年あたりからじわじわ下げ続けていました。
これはベライゾンが莫大な設備を保有しなければいけないビジネスモデルであり、それに伴い企業の借入コストの増加要因になる為、株価の下落に繋がっています。

そんなベライゾンですが、直近では復活の兆しが見られていて、昨年10月につけた株価約30ドルから約40ドル付近まで回復しています。
「アメリカもついに利下げの段階に入る」「企業の利益を圧迫していた借入コストが解消される」といった思惑から上昇したものと推測されます。

ただ、昨日（22日）に発表された第２・四半期決算が市場予想より悪く、株価は６％超下落しています。
具体的には売上高が328億ドルと、市場予想の330億6000万ドルと予想未達となっています。
売り上げ減少の理由としては、連邦政府のインターネット補助金が終了し、プリペイド式の加入者数が急減したこと＆無線通信機器をアップグレードする人が減ったことが背景にあります。

全体的に見ると伸びは低調だったようですが、携帯電話の契約者数は予想外に増加し、無線ブロードバンドインターネットの顧客も増えています。
携帯電話のポストペイド（料金後払い式）個人契約者数は14万8000人の純増。
月額10ドルの追加料金で「ネットリックス」と「ＨｕｌｕＭａｘ（フールー・マックス）」を利用できるプランと提供するなど、顧客確保に努めています。

決算が悪かったとしても、配当利回りが6.75％と高配当には変わりありません。今後もう一段階株価下落が起これば、さらに高い利回りを狙うことができるでしょう。
それに日本と違って、米国企業は配当金の出す原資を利益ではなくキャッシュフローから賄っているところが多いです。
安定した売り上げが見込めれば配当金も安定して受け取ることができる為、長期での配当狙いの投資であれば悪くない企業ではないか、と
私は思います。
もちろん長期投資であれトレードであれ、元本割れは避けたいものです。
今後さらなる予想だにしない悪材料が出てくれば、仮に投資をしていたとしても撤退する、それくらいの機動的な取引をする心構えでいた方が良いかもしれません。

以上投資判断の参考になれば幸いです。

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