「黒字倒産」って何?税理士が絶対言わない、お金がなくなる恐怖を回避する方法
「うちの会社、今期も黒字だったぜ!やったー!」
…って、喜んでるそこの社長さん、ちょっと待ってくれ。
俺はかつて、そうやってPL(損益計算書)を見てホクホクしてた時期があったんだ。でも、ある日突然、銀行口座を見て青ざめた。
「あれ…?全然お金、残ってないじゃん…!」
「これじゃ資金ショート起こしてヤバいことになる!」
そう、これが「黒字倒産」というやつ。
数字上は儲かってるのに、手元に現金がないから支払いができず、会社が潰れてしまうという、経営者にとって一番の悪夢だ。
中小企業の倒産の半分以上が、この「黒字倒産」って知ってたか?
今日は、この恐怖を回避するために、俺が血の滲むような経験から学んだ「資金繰り表」の超重要な話をする。
社長のあんた、そして未来の経営者を目指すあんた。この記事を読まないと、マジで会社の命を落とすことになるかもしれないぜ。
なぜ資金繰り表は「会社の心臓」なのか?
結論から言うと、会社の心臓はPL(損益計算書)なんかじゃない。「資金繰り表」だ。
なぜなら、会社は「お金がなくなれば」問答無用で倒産するからだ。PLは「儲かってるかどうか」を示すもので、手元に現金がいくらあるかまでは教えてくれない。
つまり、社長にとって一番大事なのは、「いつ、いくら、何に使うのか」という、未来のお金の流れを明確にする資金繰り表なんだ。これを把握せずして、会社の存続はない。
たとえば、今月100万円の売上があったとする。PL上は「売上100万円」と計上されて、利益が出ているように見える。しかし、そのうちの80万円は月末に入金されるとして、残りの20万円は翌月入金される契約だったとする。
一方で、今月は仕入れや人件費で50万円、さらに年に一度の税金支払い分で40万円の支払いが必要だったとする。この時、手元の現金が5万円しかなかったらどうなる?入金されるはずの売上金を待てず、支払いがショートしてしまう。これが黒字倒産の典型的なパターンだ。資金繰り表を作っていれば、この危機を事前に察知できたはずなんだ。
だからこそ、資金繰り表は、会社の命を守るための「羅針盤」なんだ。
【作り方】「超シンプル」な資金繰り表の作り方
「資金繰り表なんて難しそう…」
そう思った人もいるだろう。大丈夫。俺も最初はそうだった。でも、めちゃくちゃシンプルに考えればいい。
基本の項目は、以下の4つだけだ。
- 繰り越し残高: 先月末の銀行口座に残っていたお金。ここからスタートする。
- 経常収支: 本業で入ってくるお金(売上)と、出ていくお金(家賃、給料、光熱費など)。
- 投資収支: 設備を買ったり(マイナス)、使わなくなった機械を売ったり(プラス)した時のお金の動き。
- 財務収支: 銀行からお金を借りたり(プラス)、借りたお金を返したり(マイナス)した時のお金の動き。
これらを全部足し引きして、「月末にいくら残るか?」を計算する。
そして、この計算を最低でも1年先、できれば3年先まで予測して作っておくのがポイントだ。
売上は予測が難しいかもしれない。でも、給料、家賃、借入金の返済、税金…これらはだいたい予測できるだろ?まずは、その予測しやすい項目から埋めていくだけでも、会社の未来がはっきり見えてくる。
【メリット】資金繰り表が「社長の最強の武器」になる理由
資金繰り表を作ることは、時間と手間がかかる。でも、そのリターンは計り知れない。
俺が身をもって体験した、資金繰り表を作るべき5つのメリットを教える。
- お金の流れが全部見える化する
- PLには出てこない銀行借入の返済額や、年に一度の大きな税金の支払い…こういった「隠れた出費」も全部把握できる。
- 「急な支払い」で慌てなくなる
- 自動車税や固定資産税、ボーナス支払いなど、突発的な大きな支払いを事前に予測できるから、「あれ、今月お金が足りない!」というパニックを避けられる。
- 金融機関からの評価が爆上がりする
- 金融機関は、会社の「未来」をどれだけ真剣に考えているかを見ている。資金繰り表を提出することで、この会社は計画性があると判断され、円滑な資金調達に繋がるんだ。
- 社長のストレスが激減する
- 「来月どうなるんだろう…」という漠然とした不安が、具体的な数字で明らかになることで、精神的なプレッシャーから解放される。これはマジで大事なことだ。
- 会議が「数字」ベースで進むようになる
- 「今月は頑張ろう!」みたいな精神論の会議はもう終わりだ。資金繰り表を見ながら、「来月は支出が多いから、売上を○%上げないとヤバい」と、具体的な対策を立てられるようになる。
反論:資金繰り表に「そんな時間ない」という批判的な意見に対して
「おい、なおモン。そんな面倒くさいもん、作る時間なんてねぇよ!俺は毎日、目の前の仕事で手一杯なんだ!」
…はい、その気持ち、痛いほどわかる。俺も昔はそう思ってた。
でも、ちょっと待ってくれ。
本当に時間がないのか?
もしかして、YouTubeやSNSをだらだら見ている時間はないか?
「資金繰り表を作る時間」と、「会社の倒産を防ぐ時間」を天秤にかけてみろ。どっちが重いか、言うまでもないだろ?
「時間がない」んじゃない。「優先順位を間違えている」だけだ。
社長の仕事は、目の前のタスクをこなすことじゃない。会社の未来を守ることだ。
そして、その未来を守るための第一歩が、この資金繰り表を作るってことなんだ。
まとめ:時間がない社長ほど、今すぐ資金繰り表を作れ!
ここまで読んでくれたあんたは、もう「黒字倒産」の恐怖から半歩抜け出している。
でも、本当に会社を守りたいなら、いますぐ行動に移してくれ。
資金繰り表を作るのは、確かに手間がかかるかもしれない。でも、それは「会社の命綱」を編む作業なんだ。
「しのごの言わずに作れ」
俺が公認会計士さんから教わった、この言葉をそのままあんたに贈りたい。
俺もまだまだ修行中だ。一緒に、会社の未来を守っていこうぜ。
応援してるぜ!