こんにちは。
なおモンです。
今日の話題
先週金曜日に発表された、6月の米国PMI(購買担当者景気指数)。この結果を受けて市場関係者は、アメリカ経済の底堅さを再認識すると共に、高金利政策の長期化を想定しなければいけない事態になりました。
その後、ドル円相場が、1ドル=159円80〜90銭と更なる円安進行しています。
今の所、6月13日、14日に行われた日銀政策決定会合(金利政策の方向性を決めるための会議)では、「追加の利上げを検討する可能性がある」との意見が出てはいます。
なので、(本当に低い可能性であるとはいえ)日本の政策金利が上昇するシナリオを考えなくてはいけないフェーズに差し掛かってきました。
ただ私自身「利上げは無理じゃないのか?」という意見です。何故なら利上げ出来るほど日本経済に活気がないからです。
今月頭に発表された実質賃金はマイナスでした。もうかれこれ25ヶ月連続(2年近く)のマイナスです。大企業中心に、賃上げの流れが続いてはいますが、まだそれでも追いついていない現状です。
「日本経済は輸出企業で成り立っている」という意見もありますが、それ以上に日本国民(庶民)の消費によって支えられています。一部の輸出企業だけ儲かってもしょうがないんです!
今の現状では個人消費が冷え込むばかりで、改善するには時間がかかるでしょう。(というより改善できるんですかね?)
5月に発表された日本のGDPも、実質GDP成長率(1次速報)は、前期比-0.5%(年率換算-2.0%)といったマイナス成長でしたし…
いくら円安効果で輸出企業が儲かったり、海外観光客によるインバウンド需要によって消費が下支えされたとはいえ、限度があるはずです。
つまり日本の経済は今、冷え込んでいる真っ只中(ハッキリ言うなら景気後退局面)に入っていると思っています。
しかし、そんな日本の現状であるとはいえ、諦めるのはまだ早いです!
そんな苦しい状況の中でも、着実に利益を出してくれる企業も存在します。そして、そういった企業は先々、遅かれ早かれ株価が上昇するでしょう。
そこで今回は【『日銀利上げ懸念』&『国内消費の冷え込み』のWパンチの今、投資を検討したい日本株】というテーマで、私の独断と偏見で投資を検討したい銘柄をご紹介します。
実際、私自身が新規投資&買い増しを行った銘柄の紹介をさせていただきます。投資の推奨をする意図はありませんので、実際に投資される際は十分に考えた上で、自己判断&自己責任にて行なっていただくよう宜しくお願いします。
それでは本題に参ります。
投資を検討したい銘柄および業種
早速、投資を検討したい銘柄(業種)をご紹介します。
- 通信業 NTT、KDDI、ソフトバンク
- 保険業 東京海上、SOMPO
どちらも景気に左右されにくい、いわゆるディフェンシブの業種になります。
「いや、ディフェンシブ銘柄なら生活必需品セクターもあるでしょ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにディフェンシブ銘柄には、その業種も含みます。ただ、日銀が利上げを行ったところで、円高に振れるとも限りません!
実際、昨年以降日米金利差が変わっていないのにも関わらず、ドル円相場が160円にまで迫りました。なので、「そこまで円高にならないかもしれない」そういうシナリオも考えておいた方が良いと思います。
そして、円安基調が続くということは、輸入&仕入れコストの上昇に繋がります。
例を挙げると、生活必需品を展開する「花王」。ご存知の方も多いと思います。ここ数年の円安やサプライチェーン事情によって、製品製造に使うパーム油の仕入れコストが上昇。それに加え中国での販売不振が重なり、株価が下落、配当こそ増配出来ましたが利益がギリギリ出ている状態に変わりはありません。
つまり、輸入コストはバカに出来ないほど、企業業績に影響を与えるということが分かります。
なので今回のテーマからは、生活必需品の業種を外させていただきました。
選定した理由
通信業は利用者数の頭打ちが問題視されているとはいえ、一度顧客として取り込んで仕舞えば継続的な収益を上げることができます。これは保険業界も同じことが言えます。
「明日急に、ドコモを契約している日本国民全員が楽天モバイルに変える」、なんてことはあり得ないじゃないですか。
保険も一緒で、今まで東京海上日動の火災保険とか生命保険に入ってた人全員が、保険会社を切り替えることも現実的ではありません。
※もちろん、とんでもない不祥事を起こした場合は話が別ですが…
以上のように、景気に左右されないという強みに加え、市場優位性&独占的な商品がある、という点で選定しました。
投資する際の懸念点
いくら不景気といった外的要因に左右されにくいとはいえ、留意しなければいけないこともあります。
それは、日銀が利上げしたことによる利払いコストの増加です。
先ほど、ドル円相場といった為替には影響は限定的だろう、と書きました。ですが、利上げをした場合、借金の利子が増えます。
通信業に限った話ではないのですが、企業はさまざまな所から資金を調達しています。その手段の一つとして、銀行からの借入金を利用しています。
借金には当然のことながら利息が付きます。日銀の利上げが行われれば、利息も増えます。これは企業にとってマイナス要因になります。
有利子負債が多くなりがちな通信業への投資の際は、気にした方が良い材料です。
ただ、保険業にとっては利上げはプラス材料になると思います。保険大手の企業は、とんでもない金額の有価証券を抱えています。それの大半は日本国債で運用されています。利上げが行われた場合、国債の利率も上がるため、受け取り利息が増え保険業界の業績をさらに押し上げる要因になると思います。
まとめ
今回は【『日銀利上げ懸念』&『国内消費の冷え込み』のWパンチの今、投資を検討したい日本株】というテーマでお届けして参りました。
最後に私が新規投資&買い増しを行った銘柄を紹介して終わろうと思います。その銘柄というのが、NTTとソフトバンクになります。
NTTはガチホする目的で昨年から買っていました。そして、今絶賛株価下落中なのでナンピン買いしております。
ソフトバンクに関しては、9月末を基準日として株式を10分割するというので、10株だけ購入しました。おそらく新NISAを活用している世代(特に若年層)を長期的に囲い込みたい思惑があると思います。その思惑にどっぷりハマりたいと思います。親会社(ソフトバンクグループ)へのキャッシュ提供の絡みもあって、配当性向も高め&安定配当なのが個人的に投資しようと判断した理由です。
まだ買い増ししたい&新規投資したい銘柄があるのですが、株価が高め圏なので手を出せずにいます😅
焦らず待ち続けます。そしてタイミングを逃すことなく、投資判断をしていこうと思います。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。