高校野球の不祥事から学ぶ、企業を崩壊させる「たった一つの悪癖」
はいどうも、なおモンです。
最近、ニュースで「甲子園出場校が不祥事で辞退」って話題になったよな。
正直その高校生たち個人に非がある、って断定することは可哀想だと思ってる。そういう状況になってしまうのは、”高校側が作り上げた空気のせい”だからだ。
ただ、世間に問題が明るみになった後が問題だ!
その高校は対応が後手後手だったよな?
しかも、甲子園の1回戦に出場して勝った後に、「やっぱ辞退します」って言ったよな?
1回戦で負けてしまった高校はやるせない気持ちになったと思うし、そもそもその時点で問題が大きくなってしまったんだから、「もっと早く決断しろよ」とも思った。
ただこういう状況になってしまうのは、”それなりの理由”がある。
その裏側には、もっと根深い問題が隠れてることが多いんだ。
これって、実は俺たちの身近にある会社でも、全く同じことが起こりうる。
社員間のハラスメントを上司が隠蔽したり、顧客からのクレームを内々で処理したり…。
今回は、高校野球の不祥事から、企業を崩壊させる「隠蔽」という悪癖について、みんなと一緒に考えていきたいと思う。
なぜ、隠蔽は会社を壊すのか?
不祥事を隠蔽する理由って、ほとんどが「自己保身」だ。
- 自分の評価が下がるのが嫌だ。
- ブランドイメージやスポンサーに悪影響が出たら困る。
- 問題を大きくしたくない。
これ、全部「短期的な視点」なんだよね。
目先の評価を守ったり、一時的な損失を回避しようとした結果、長期的には会社に致命的なダメージを与えてしまう。
だって、考えてみてほしい。
もし、あなたが働いている会社で、同僚がパワハラを受けて、それを上司が「まぁ、よくあることだから」って言って揉み消したとする。
その事実を、SNSで知ったあなたは、どう思う?
「この会社は、社員を守ってくれない」って、不信感が生まれるよね。
不信感は、やがて会社の信用を崩壊させ、「売上の崩壊」「組織の崩壊」へと繋がっていく。
不祥事が起きたら「48時間」が勝負!
じゃあ、もし自分の会社で不祥事が起きてしまったら、どうすればいいのか?
結論から言うと、「初動の速さ」がすべてだ。
炎上対策の鉄則は、「発覚した時点ですぐに動くこと」。
特に、最初の48時間が会社の未来を分ける。
この48時間でやるべきことは、次の3つだ。
- 事実確認の徹底:
- 何が、いつ、どこで、どうして起こったのか、徹底的に事実を確認する。
- 加害者だけでなく、被害者の話も真摯に聞くことがめちゃくちゃ重要。
- 被害者ケアと安全確保:
- 口先だけの「被害者ファースト」は通用しない。
- 被害者の立場に立ち、心身のケアと、二次被害が起きないような安全確保を最優先で行う。
- 外部への一次報告:
- 噂になった後じゃ遅い。
- 外部(メディア、顧客、取引先)に迅速に一次報告を行う。
この初動対応で、成功した事例がある。
成功事例:ペヤングのゴキブリ混入事件
2014年、SNSにペヤングにゴキブリが混入しているという投稿があった。
まるか食品は、すぐに事実を認め、全商品の生産・販売を中止し、自主回収を行った。
6ヶ月間も工場を停止して、徹底的に原因究明と対策を行った結果、世間からは「誠実な会社」という評価を得て、見事に復活を遂げた。
これは、6ヶ月も工場を止められるだけの「資金的余裕」と、「正しい判断ができる経営陣」がいたからこそできたことだ。
「結局、社長がSNSを見てないのが悪いんでしょ?」というあなたへ
「はいはい、わかったわかった。でも、結局、こういうのってSNSに疎い年配の社長が間違った判断をするからでしょ?俺らには関係ないじゃん」
って思った人もいるかもしれない。
その気持ち、すごくわかる。
でもね、SNSを理解していない経営者が多いのは、紛れもない事実だけど、それは本質的な問題じゃない!
一番の問題は、「不都合な事実から目を背け、隠蔽しようとする風土」なんだ。
それは、社長だけでなく、現場のリーダー、上司、そして俺たち一人ひとりの中にも潜んでいるかもしれない。
「この問題、俺のところで止めとこう」っていう、事なかれ主義。
これが、会社を崩壊させる最大の原因なんだ。
まとめ:信頼は「一夜」で、崩壊は「一瞬」で
今回の事件から、俺たちが学ぶべき教訓はシンプルだ。
- 初動対応の速さ: 噂になる前に、即座に動け。
- 被害者ファーストの徹底: 口だけじゃない、本当に被害者の立場に立て。
- 情報開示の覚悟: 不都合な情報でも、隠し続ければ隠し続けるほど被害は広がる。
信用は、何十年もかけて築き上げるものだけど、崩壊するのは一瞬だ。
そして、一度失った信用を取り戻すのは、並大抵のことじゃない。
俺たちは、自分の会社が、いつか「隠蔽」という悪癖によって崩壊しないように、常に健全な組織風土を作っていく必要がある。
そのためには、一人ひとりが「見て見ぬふり」をしない勇気を持つことが、何よりも大切なんじゃないだろうか。