「借金はしない方がいい」
俺たちは小さい頃から、そう教えられてきた。
お小遣いを前借りしたらダメ。
友だちにお金を借りたらダメ。
住宅ローンもできるだけ早く返済した方がいい。
確かに個人ではそれは正解かもしれない。
でも、会社経営の世界では、その常識は通用しない。
いや、むしろ真逆なんだ。
今日は、俺が今まで学んできたこと、そして実践してきたことで、会社の現金をブチ増やす「ヤバい経営戦略」について、初心者にもわかるように徹底的に解説していくぜ。
経営者が最優先すべきは「現金」の最大化だ!
Point:会社は「現金」が尽きたときに倒産する。利益が出ていても、現金がなければ終わりだ。
俺の知り合いの社長が、めちゃくちゃ優秀なWebデザインを手掛けている会社を経営してるんだ。腕はピカイチで、仕事も引っ張りだこ。毎月、億単位の仕事を受注して、帳簿上は常に「黒字」。
でも、ある日突然、彼の会社が倒産した。
原因は「黒字倒産」。
売上は立っているのに、クライアントからの入金が遅れたり、在庫として抱えているパソコンやソフト代の支払いが先にきたりして、手元の現金が尽きてしまったんだ。
これは本当に怖い話だ。
俺たちは、つい「利益」を追い求めてしまうけど、会社経営において本当に重要なのは「現金」なんだ。
だから、まずは会社の固定費(人件費、家賃など)の6ヶ月分を常に現預金として持っておくことを目標にしよう。これが、会社を安定させるための絶対的なルールだ。
ただこれはあくまで”目安”で、現金は多いに越したことはない!
「負債」は会社の「最強の武器」だと知れ!
Point:負債を恐れるな。負債は現金を調達するための最強の「武器」だ。
「借金は悪だ」と思っているそこの君。
そう思ってしまう気持ちも分かる。ただその根底にあるのは”返せなくなること”への不安があるからじゃないかい?
何度も言うけど、経営の世界ではその考えではダメなんだ!
その考え、今すぐ捨ててくれ。
経営の世界では、負債=資金調達の手段であり、手元の現金を増やすための「武器」なんだ。
銀行からの借り入れも、仕入れ先への未払金も、全部まとめて「負債」だ。
そして、この負債が多ければ多いほど、手元には現金が残る。
戦場に行くときに、武器は少ない方がいいか?
違うだろ?
借入金は返済と再借入を繰り返して「ぐるぐる回す」もの。
トヨタみたいな大企業が何兆円もの借入金を抱えているのは、それが最強の経営戦略だからだ。彼らは、手元に十分な現金があるから、どんな不況にも耐えられる。
「借りたら返さなきゃいけない」という強迫観念に囚われて、借金をゼロにしようとすると、かえって資金繰りが悪化して会社は死んでいく。
負債を増やして、現金をブチ増やせ。
現金以外の資産は「負の資産」だと疑え!
Point:売掛金や在庫は、会社の現金を「形を変えただけ」。できる限り少なくする努力をしろ。
会社の貸借対照表(BS)を見ると、現金以外の資産がたくさん並んでいるだろ?
売掛金、在庫、固定資産…これらは、全部「現金が形を変えたもの」なんだ。
俺は昔、新しい事業を始めるのに、最新の設備を何万円もかけて買ったことがある。
「これがあれば、もっと効率よく仕事ができる!」って舞い上がってさ。
でも、結局その設備は年に数回しか使わなくて、その間はずっと倉庫で埃をかぶっていた。
その数万円がもし現金として手元にあったら、もっと色々な投資ができたはずだ。
俺の場合は数万円で済んでるけど、事業規模によっては数千万、はたまた数億になる場合だってあるんだ。
売掛金(お客さんにツケで売ったお金)も、在庫も、そして固定資産も、持っていなければその分が現金として手元に残る。
在庫は売れ残ったらタダのゴミだ。
固定資産は、必要ならリースにすればいい。
これらは、資金繰りの観点から見ると「負の資産」だと思って、できるだけ少なくする努力をしよう。
「〇〇比率」を気にするな!それは過去の栄光だ!
Point:自己資本比率が高いからといって安心するな。手元の現金がなければ意味がない。
銀行の審査や株式投資でよく見られる「自己資本比率」や「流動比率」。
これが高ければ「優良企業」だと評価される。
でも、俺は正直、この手の「〇〇比率」はあまり気にしない。
なぜなら、これらは過去の利益の積み重ねや、帳簿上の数字にすぎないからだ。
株式投資専門で記事を書いていたnote(現在休止中)にも繰り返し書いてきたことだけど、俺は投資する上での条件に”倒産しないこと”を含めてる。
つまりシンプルに言うと、”現金を持っている”ってことだ。
自己資本比率がいくら高くても、売掛金や在庫ばかりで、手元に現金がなければ、来月の給料さえ払えない「超危険な会社」である可能性もある。
数字を鵜呑みにして「うちの会社は大丈夫だ」と思っている経営者は、財務の本質を理解していない。
会社の健康状態は、「手元にいくら現金があるか」、ただそれだけだ。
(特別なことを除いて)お金があれば企業は倒産しないからな。
批判的な意見への反論
「いやいや、借金を増やしてばかりいたら、返済が大変になるだろう? 結局、倒産のリスクが高まるだけじゃないか?」
ごもっともな意見だ。
でも、よく考えてみてくれ。
借金をしない会社と、借金をして現金をたくさん持っている会社、どちらが倒産のリスクが高いと思う?
何度も言うけど、会社の倒産は「現金がなくなった時」に起こる。
借金がゼロでも、入金が遅れたり、予期せぬ出費があったりすれば、簡単に資金ショートする。
それに対して、借金をしてでも手元に現金を潤沢に持っていれば、多少のトラブルにはビクともしない。
借金は、返済のための資金を調達するためのものじゃない。
「会社を成長させるための先行投資」なんだ。
もちろん、借りたお金を無駄遣いしたらダメだ。
でも、賢く借りて、現金を武器に戦えば、会社はとんでもないスピードで成長できる。
「借金は返さなければいけない」という考えに縛られて、チャンスを逃すのは、本当に勿体ないぜ。
まとめ:経営は「現金」をブチ増やすゲームだ!
今日の話をまとめよう。
- 会社は「現金」が尽きたときに倒産する。 利益ではなく、現金を最優先にしろ。
- 負債は「武器」だ。 借金を恐れず、現金を調達しろ。
- 現金以外の資産は「負の資産」だ。 できるだけ少なくしろ。
- 「〇〇比率」は過去の数字。 手元の現金こそがすべてだ。
俺はこれからも、自分の経験を元に、たくさんの情報を発信していくつもりだ。
もし、このブログを読んで「自分も何か行動しなきゃ」って思ってくれたら、俺は最高に嬉しい。
P.S.
この記事を読んでもまだ「でもやっぱり借金は怖い…」って思う気持ち、めちゃくちゃわかる。
だって俺もそうだったから。
でも、「現状に不満があるなら、自分で行動するしかない」。
これは、俺が人生で一番大切にしている言葉だ。
まずは、自分の会社の財務諸表をじっくり眺めてみてくれ。
そして、「どうすれば現金を増やせるか?」って視点で考えてみてほしい。
そうすれば、きっと新しい発見があるはずだから。
応援しているぜ!