「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任だ」
経営コンサルタント一倉定(いちくら・さだむ)氏の言葉です。
一倉氏は1999年に80歳で亡くなるまでに、大企業のみならず中小企業含め約1万社以上の企業を指導したとされています。
冒頭の言葉は「社長が変われば、会社は変わる」という”自責思考”の考えが根底にあります。
一体どういうことか?
上場企業は株主の目があるので一概に言えない部分があると思いますが、中小企業のような株主=社長の構造であれば、会社=社長と言っても過言では無いと思います。
つまり「不景気や社員の不手際などで業績不振に陥ったとしても、その状況になったのはすべて社長の責任である。」
「そう考えるくらい、経営をする上で強い責任感を持て!」という真意があります。
例えるなら患者の命を預かるお医者さんが診断ミスしてしまった時、誰かのせいだったり自分は悪く無いと主張していたりしたら、医者としての姿勢を疑いますよね?
経営を行っていく社長も同じことが言えると思います。
従業員を雇わない”ひとり社長”ならいざ知らず、従業員を抱えている企業の社長は従業員の生活だけでなく”その人の家族の生活”も背負っているのと同じなのです。
それなのに会社の存続を考えず、成長させず、何かあったら外部要因のせいにする。
それって社長の姿勢としてどうなんでしょうか?
それくらい背負っている責任が重大なのです。
それを理解している人はどれくらいいるのでしょうか?
その責任を負えないのであれば、そもそも人を雇ってはいけないと、私は考えます。
「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任だ」
これくらい強烈なフレーズで”自責思考”を表現できるのは尊敬します。
”自責思考”は問題解決や成長するために必要な考え方ですので、日々の考えに取り入れてみてください。
※ただし、自責思考が強すぎるのも考えものです。
世の中、自分の力や行動だけではどうしようもないことだってたくさんあります。
それなのに過剰に自分を責めてしまうのも良くありませんし、それを理由に鬱のような精神疾患を引き起こしたりすることもあります。自己効力感だって失うこともあります。
線引きが非常に難しいのですが、”何事もほどほどに”が重要です。
今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。