「話が通じない」と嘆く前に。新卒・管理職の歩み寄りがチームを変える
どうも、なおモンです。
新年度が始まって、新入社員が入社したのもつい最近のように感じるうちに、もう年末に差し掛かってますね。新しい仲間が増えたり、部署異動があったりして、人間関係にちょっとしたモヤモヤを感じていないだろうか?
特に、俺たちのような中間管理職世代と、今どきの新卒、いわゆる「Z世代」との間には、時に深い溝があるように感じる。
「今の若者は何を考えているか分からない…」
「なんで俺の言うことを理解してくれないんだ…」
そんな風に嘆く上司もいれば、
「あの人、話が長すぎるし、非効率すぎる…」
「なんでこんなことまで細かく指示されないといけないんだ…」
と、心の中で不満を抱える新卒もいるだろう。
実は、このすれ違いは「当たり前」なんだ。
なぜなら、お互いの人生経験、培ってきた知識、そして価値観が全く違うから。
今回は、この「当たり前」のすれ違いを乗り越え、最高のチームを作るための考え方を、新卒と管理職、それぞれの視点から解説していく。
相手を理解して歩み寄ることで、仕事の効率は格段に上がり、何より職場の雰囲気が劇的に良くなる。
現状に不満があるなら、まず自分から変わろう。
【結論】「違いは違いであって、間違いではない」という大前提
結論から言うと、新卒と管理職の考え方や行動様式は、「違い」であって「間違い」ではない。
このシンプルな事実をまず心に刻むことが、すべての始まりだ。
「こうあるべきだ」という自分の価値観を相手に押し付けようとすると、人間関係は必ず破綻する。
それはまるで、右利きの人に「左手を使え」と無理やり矯正するようなもの。
互いの不完全さを受け入れ、違いを認め合うことが、最高のチームを作る第一歩なんだ。
【管理職向け】新卒を「完璧な部下」にしようとしない
俺もかつては「なんでこんな簡単なことができないんだ?」と新卒にイライラした時期があった。
でも、ある時気づいたんだ。
相手を変えようとすること自体が、そもそも無理ゲーなんだと。
じゃあ、どうすればいいのか?
1. 「長所進展法」で相手の良さを引き出す
相手の欠点ばかりに目を向けるのをやめよう。
それよりも、相手の「良いところ」を活かすことに集中するんだ。
新卒の子がもし、資料作成が苦手でも、情報収集能力がずば抜けているなら、そのスキルを活かせる仕事を任せてみる。
それが「長所進展法」だ。
マネジメントとは「人を通して仕事を行う技術」。
相手を深く知り、その人の得意なことやレベルに合った仕事を振る。
これができれば、お互いのストレスは劇的に減る。
2. 「任せる勇気」で成長を促す
新卒だからと、簡単な仕事ばかり任せていては、成長の機会を奪ってしまう。
本人の向上心があるなら、少し背伸びする仕事を任せてみよう。
そして、失敗してもいいからやらせてみる。責任はすべて自分がとる。
この「任せる勇気」が、新卒の自主性や達成感を育むんだ。
3. AIネイティブ世代のポテンシャルを理解する
俺たちが新卒の頃は、ネットもスマホもなかった。でも、今の新卒は違う。
彼らは「AIネイティブ」世代。
AIを駆使して効率的に情報収集・処理を行い、限られた時間で高いパフォーマンスを発揮するポテンシャルを秘めている。
「今の若者は…」と嘆く前に、彼らの強みを活かす方法を考えてみよう。
【新卒向け】上司を「完璧な親」にしない
新卒のみんな、仕事は「やらされるもの」じゃなく、「自分から取りに行くもの」だと考えよう。
「まだ新卒だから」と受け身になっていては、いつまで経っても成長できない。
1. フィードバックは「理性」で受け止める
上司からのフィードバックは、時に厳しいものかもしれない。
でも、そこで感情的になってはいけない。
「なぜこのフィードバックがされたのか?」
その本質を理性で考え、自己の目的・目標達成に活かすんだ。
2. 上司に感謝し、期待に応えようとする気持ちを持つ
「こうあるべき」「こうしてほしい」と、まるで親に求めるような高い期待を上司に抱くのはやめよう。
上司だって人間だ。完璧じゃない。
まずは「お世話してくださってありがとうございます」という感謝の気持ちを持つことが大事だ。
その上で、「この人の期待に応えたい」という気持ちを持つこと。
それが、仕事に対するモチベーションとなり、結果的に自分の成長につながる。
【共通の思考】不完全な自分と相手を認めよう
ここからは、新卒も管理職も関係なく、人間関係を良くするために共通で持つべき考え方だ。
1. 人間関係に完璧を求めない
完璧な人間関係なんて、この世に存在しない。
相手に期待しすぎると、ちょっとしたことで不満が爆発する。
60点、70点でも合格という健全な妥協の感覚を持とう。
そうすれば、「してもらって当たり前」から「してくれてありがとう」という感謝の気持ちが自然と生まれる。
2. 「自分の思考と行為」だけをコントロールする
これは俺も常に意識していることだ。
自分がコントロールできるのは、自分の思考と行動だけ。
相手の言動を変えようとしても、それは無駄な労力に終わる。
相手に高望みするのではなく、自分自身の成長に厳格であれ。
日々の達成を積み重ねていくことで、他人に依存しない、強い自分を築くことができる。
まとめ:最強のチームは「歩み寄り」から生まれる
新卒と管理職。
AIネイティブ世代と、アナログな時代を生きてきた世代。
一見、分かり合えないように見えるかもしれない。
でも、お互いが不完全な存在であることを認め、歩み寄ることで、必ず分かり合える。
そして、その先には、それぞれの強みを活かした、最強のチームが待っている。
不満を抱えながら、相手が変わってくれるのを待っているだけでは何も変わらない。
まずは、今日から、あなた自身が行動を変えてみよう。
それが、チームを変え、ひいては自分の未来を変える一歩となる。


