リファラル採用のメリット＆デメリット

「リファラル採用」とは？

リファラル採用（Referral Hiring）は、社員や関係者が知人・友人・元同僚を紹介する形で候補者を募集する採用手法です。

この方法は、従業員や知人からの紹介で人を募集するので、企業文化との親和性が高い人材を効率的に見つけられる反面、特有のリスクも存在します。

この記事では、リファラル採用のメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

リファラル採用のメリット

1. 採用コストの削減
   求人広告や人材紹介会社を利用する場合と比較して、費用を抑えられる場合が多いです。
   
   社員紹介による採用プロセスでは、広告費やエージェントフィーが不要になることが一般的です。
   
2. 即戦力の人材確保
   紹介される候補者は、既存の社員がスキルや経験を理解している場合が多く、企業のニーズに即した人材を確保しやすいという特徴があります。
   
3. ミスマッチの軽減
   社員が自社の文化や職場環境をよく知っているため、企業文化にフィットする人材を選びやすいです。
   
   結果として、定着率の向上が期待できます。
   
4. 採用スピードの向上
   紹介を通じて候補者との接触が早まり、通常の採用プロセスよりも迅速に選考を進められるケースが多いです。
   
5. 社員のエンゲージメント向上
   社員が採用プロセスに関与することで、組織に対する責任感やコミットメントが高まりやすくなります。
   
   また、成功報酬を設けることで、モチベーションをさらに高めることが可能です。

リファラル採用のデメリット

1. 候補者の多様性の欠如
   リファラル採用では、既存社員のネットワークが主なソースとなるため、似たバックグラウンドや価値観を持つ候補者が多くなり、組織の多様性が損なわれるリスクがあります。
   
2. 公平性に対する懸念
   「紹介だから採用された」と見られる場合、他の社員や候補者から公平性に関して疑念が生じることがあります。
   
   特に採用基準が明確でない場合、この問題が深刻化します。
   
3. 人間関係トラブルの可能性
   紹介した社員と候補者の間に個人的なトラブルが発生した場合、それが職場に影響を及ぼす可能性があります。
   
   また、紹介者が候補者のパフォーマンスに責任を感じてストレスを抱えるケースも考えられます。
   
4. スキルや適性の偏り
   社員が紹介する候補者は、自分の視点で「良い」と思う人材に偏るため、客観的なスキル評価が難しい場合があります。
   
5. 採用基準の甘さ
   紹介だからという理由で、通常の採用プロセスを簡略化することがあると、スキルや文化適合性のミスマッチが起こる可能性が高まります。
   

リファラル採用を成功させるポイント

1. 明確な基準を設定
   リファラル採用でも通常の採用プロセスと同様に、スキルや適性を客観的に評価する基準を設けましょう。
   
2. 社員への教育とインセンティブ
   紹介の際に考慮すべきポイント（スキル、文化適合性など）を社員に教育するとともに、成功報酬などのインセンティブを提供することで、質の高い紹介を促進します。
   
3. 候補者プールの多様化
   リファラル採用だけに依存せず、他の採用手法も併用して、多様な人材を確保することが重要です。
   
4. 透明性を確保
   採用プロセスの公平性を保つために、選考基準や手続きを明確にして、社員や候補者に説明できる体制を整えましょう。

まとめ

リファラル採用はコスト削減や採用スピードの向上といったメリットがある一方で、多様性の欠如や公平性への懸念といったデメリットも存在します。

日本の採用方法は求人広告が主流のため、自社採用を行っている企業は少数派でしょう。

しかし、今回紹介したように「リファラル採用」にはコスト削減効果もあります。

求人広告のような外部にお金を払う金額を増やすより、福利厚生を充実させた方が従業員の満足度も高まり、企業のイメージアップ＆それ自体が広告になる可能性だってあります！

ぜひ採用方法の一つとして検討してみてください。

今回は以上になります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。